- 週間ランキング
ただし、シカゴ先物にさや寄せする格好から売りが先行する展開になろうが、25日線レベルでの底堅さは意識されやすいと考えられる。3月期末接近により、海外勢による買い戻しも意識されやすいだろう。指数インパクトの大きいハイテク株が日経平均の重石になるなか、内需・ディフェンシブ系へのシフトによるリバランスの流れが日経平均を下支えしそうだ。
もっとも、国内では森友スキャンダルによる政治リスクを警戒した流れから上値追いは慎重になりやすい。また、トランプ米政権が中国からの輸入品のうち最大600億ドルに相当する製品に関税を課すことを計画していることが伝えられている。電子部品などが標的となっているようだが、中国の設備投資の恩恵により半導体製造装置の受注増等につながっており、貿易戦争への警戒も上値の重石となる。
こう着感が強まる中では、内需系を中心に中小型株に短期筋の値幅取り狙いの資金が向かいそうである。業績のほか、期末接近による配当志向の物色も増えてこよう。
(村瀬智一)
<FA>