12日の日本株市場は買い優勢の展開になろう。11日の米国市場ではFOMCの結果を見極めたいとする模様眺めムードからもみ合う展開となったが、ハイテク株に買い戻しの流れが広がり、引けにかけて上げ幅を拡大している。テロ事件の影響は限られていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円高の22915円。

 米株高の流れを受けて、ハイテク株の自律反発が意識され、日経平均は節目の23000円を捉える相場展開が見込まれそうだ。ただし、ハイテク株への買い戻しが強まるようだと、リバランスの流れから内需系は手掛けづらくなり、指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>が日経平均の重しになる可能性はある。

 また、米国同様にFOMCの結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まることも考えられ、日経平均は23000円近辺でのこう着といったところか。物色の流れとしては主力ハイテク株のほか、個人主体の中で中小型株にシフトしやすい面もある。また、IPOラッシュとなるため、より中小型株に短期資金が向かいやすくなりそうだ。
(村瀬智一)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 ハイテク株の買い戻しを意識