17日の日本株市場は、引き続き先高期待の強い相場展開になりそうだ。16日の米国市場は、10月NY連銀製造業景気指数が予想を大幅に上振れや原油相場の上昇が好感された。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比65円高の21335円となり、これにサ寄せする格好から、買いが先行しよう。また、動画配信サービスのネットフリックスが取引終了後に発表した決算は、一株利益、売上高ともに予想を上振れ、時間外で上昇している。

 ネットフリックスの時間外の上昇を受けて、米FANG株への波及が期待されるなか、日本のハイテク株への波及が意識されそうだ。また、今晩の米国ではモルガン・スタンレー、ゴールドマンの決算を控えており、金融セクターへ決算期待の先回りの動き等も意識されそうだ。

 一方で日経平均は10営業日続伸で過熱感も警戒されやすく、インデックスに絡んだ資金流入以外は、積極的に上値は追いづらい面はある。とはいえ、アベノミクス加速への思惑から押し目買い意欲は強く、押し目待ちに押し目なしの需給状況といったところだろう。
(村瀬智一)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 米FANG株への波及期待によるハイテク物色へ