6日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。地政学リスクへの警戒のほか、5日の米国市場では、8日にFBI前長官の議会証言、英国総選挙、欧州中央銀行(ECB)理事会を控えて、内容を見極めたいとの思惑から利食い優勢の展開に。シカゴ日経225先物は
大阪比5円高の20155円。円相場は1ドル110円47銭辺りとやや円高に振れて推移している。

 日本株市場についても、FBI前長官の議会証言などを見極めたいなかで、手掛けづらそうである。ただし、下を売り込む流れにはならず、反対に押し目買い意欲の強さが意識されると考えられる。また、米国ではアルファベットは株価が初めて1000ドルを突破したほか、サーバー市場への参入を発表したAMDやエヌビディアが3%超の上昇となるなど半導体株が堅調である。アップルの世界開発者会議(WWDC)の開幕等も材料視されやすいだろう。

 そのため、日経平均は引き続き2万円前半レベルでの値固めのなか、個別対応といったところである。昨日はソフトバンクG<9984>が指数を下支えした格好だが、AMDやエヌビディア同様、英アームもサーバー市場への参入を発表するなか、引き続き注目されやすいだろう。また、日経平均がこう着のなか、新興市場の中小型株の一角に値幅取り狙いの資金が集中しよう。
(村瀬智一)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 ハイテク株のほか、中小型株に資金集中か