17日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。16日の米国市場では、まちまちの展開だった。トランプ大統領がロシアに機密情報を漏洩したとの報道を受けて、政権運営の先行き不透明感が再燃した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円安の
19855円。円相場は1ドル112円80銭辺りと円高に振れて推移している流れから、利食い優勢のスタートとなろう。

 その後は押し目買い意欲の強さを見極めつつ、業績再評価の物色のほか、テーマ性のある材料株での値幅取り狙いの商いが中心になりそうである。円安一服から主力処は手掛けづらくなりそうだが、米アップルは6月に開催する同社の開発者イベントで、AI(人工知能)を搭載するアシスタント機器を含む、ハードウエア製品を発表する見通しと伝えられており、ハイテクセクターへの手掛かり材料になろう。

 また、サイバーセキュリティやブロックチェーン、IoTといったテーマ株物色も意識される。日経平均は高値圏でのもち合いが続いているが、2万円手前での戻り売りは想定内である。一方でこれまでのもち合いレンジの上限であった19700円処を上回っての推移が続いており、下値の堅さが意識されやすい。押し目拾いのスタンスに。
(村瀬智一)


<AK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 ハイテクセクターは引き続き堅調か