7日の日本株市場は売り優勢の相場展開になりそうだ。6日の欧米市場では、仏大統領選に向けた集会で、有力候補であるルペン氏が欧州連合(EU)離脱を公約に掲げたことから欧州株が全面安となり、米国市場も売りが波及した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円安の18855円に。円相場は1ドル111円台に突入している。

 この流れを受けて、インデックスに絡んだ売りから幅広い銘柄に売りが先行することになりそうだ。また、昨夕決算を発表したトヨタ自<7203>は、米国預託証券(ADR)で2.5%
程度下げていることも、センチメントを悪化させそうだ。

 その為、神経質な相場展開のなか、中小型の値動きの軽い銘柄等での値幅取り狙いの流れに向かいそうである。決算を手掛かりとした個別物色のほか、AIや自動運転車といったテーマ銘柄の出遅れを探る動き等も注目されよう。

 また、売り優勢ながらも日経平均は直近もち合いレンジの下限レベルでの底堅さが意識されよう。一目均衡表の雲上限辺りでの攻防が続く局面では、ショートポジションが膨らみやすく、短期筋のショートカバーを意識した押し目拾いのスタンスとなろう。その他、円高メリットセクターなどへの資金シフトも意識される。


<AK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 中小型株での値幅取りや円高メリットセクターへのシフトも