5日の日本株市場は買い先行後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。4日の米国市場ではトランプ次期大統領への政策期待が高まっており、NYダウ、ナスダックともに続伸。原油相場の上昇等も材料視されている。一方で、シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円安の
19625円となり、大発会の大幅上昇に対する利益確定も出やすいところであろう。また、円相場は1ドル117円30銭辺りと前日からは円安の流れが一服していることも、利食いに向かわせよう。

 もっとも、トランプ政権への期待から先高期待は強く、押し目買い意欲から、底堅さが意識されやすいと考えられる。米国ではADP全米雇用報告やISM非製造業景況指数の発表が予定されており、これを見極めたいとのムードがある一方で、好調な結果を受けたドル高・円安の流れが意識されやすいだろう。

 その他、ラスベガスで世界最大の家電見本市「CES 2017」が開催される。モノのインターネットとされるIoT(インターネットオブシングス)、AI(人工知能)、VR(バーチャルリアリティ:仮想現実)とAR(拡張現実)、ドローン、ロボットなどに期待感が高まりやすい。主力大型株から、テーマ株等へ物色シフトも意識されそうだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 主力大型株から、テーマ株等へ物色シフトも