26日の米国市場はクリスマスの振替休日で休場。市場参加者が限られるなか、本日も前日同様にこう着感の強い相場展開になろう。また、前日は日銀のETF買入が入っていたが、輸出関連や銀行株が弱く、大型株主導で終日軟調に推移していた影響もあり、日経平均は一時上昇に転じるものの、大引けでのプラス圏キープとはならなかった。

 日経平均の日中値幅は50円程度と狭いレンジであり、日銀のETF買入が下支えとして意識されるものの、日経平均を大きく押し上げることが出来なかったため、やや慎重姿勢につながりやすい。そのため、休場明けの海外投資家の資金流入を待つことになりそうである。また、円相場が1ドル117円台前半とやや円高に振れて推移していることも手掛けづらくさせそうだ。

 その為、物色は個人主体の材料株に向かいやすく、出遅れ感のある低位材料株や中小型株に短期の値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。昨日はブロックチェーン関連の一角が動意付いていたが、引き続き目新しさはないものの、ブロックチェーン、IoT、AI、自動運転などのテーマ株の循環物色になろう。

 その他、来年1月から大阪府・市と北九州市の国家戦略特区で、最短2泊3日で泊められる
「民泊」事業が始まる。民泊も長く低迷して出遅れ感が意識される銘柄も多く、水準修正を意識した物色もありそうだ。なお、本日が受け渡しベースで年内最終となり、28日からは1月相場入りとなる。個人の節税対策売りも通過し、ディーラー等も動きやすくなろう。海外勢も帰ってくることから、年末高を意識した仕込みの日になるかが期待される。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 受け渡しベースで年内最終、年末高を意識した仕込みの日になるか