[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;23677.81;+473.05TOPIX;1726.87;+25.47

[後場の投資戦略]

 本日の東京市場は、前述したトランプ大統領会見を受けてイラン情勢の緊張緩和を好感する流れとなった。米国とイランによる全面的な武力衝突といった最悪のリスクシナリオに対する過度な警戒感はひとまず後退しているようだ。前場では、ソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>といった指数インパクトの大きい銘柄がけん引役となり、日経平均は寄り付きからじりじりと上げ幅を拡大する展開となった。

 前日の先物手口では、クレディスイス証券が225・TOPIX両先物を揃って大きく売り越していたこともあり、短期筋とみられる主体が先物主導で断続的な買い戻しを入れる動きが継続しているもよう。これにより、225先物は前日のナイトセッション終値水準の23580円を上抜け、1月6日につけた高値である23660円まで一時上昇する場面があった。

 一方で、米国によるイランに対する追加の経済制裁など、中東情勢を巡る不透明感は依然として残っており、次第に売り方の買い戻し一巡の動きも意識されてこよう。
また、本日引け後に控えるファーストリテや安川電<6506>の決算を見極めたいとする向きも根強くなる可能性がある。このような状況下、後場にかけての物色としても、需給頼みの上昇を見せる銘柄から、好業績銘柄に対する見直しやテーマ株へと目線をシフトしておきたいところである。
(雲宮 祥士)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 短期筋の買い戻し一巡後は決算見極め