[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;21761.25;+209.27TOPIX;1591.01;+9.59

[後場の投資戦略]

 前場の日経平均は堅調に推移し、200円超の上昇で前場を折り返した。米中が通商協議で部分的な合意に至るのではといった期待感とともに、ファーストリテを中心とした小売株の大幅上昇が日経平均の押し上げに寄与した。外需株の皮切りとして注目された安川電の決算は弱い内容と捉えられているが、ファナック<6954>が堅調となるなど他の関連銘柄に売りが波及している様子はない。日経平均の日足チャートを見ると、21700円手前に位置していた25日移動平均線を上回ってきている。

 ただ、前場はSQ値までクリアすることはできなかった。SQ算出に絡んだ売買はさほど膨らんでおらず、需給的な重しとはならないだろうが、目先の心理的な節目として意識される可能性はある。米中協議を巡っては、ホワイトハウス報道官が「日程は流動的」などと述べたことも報じられており、先行きをしっかり見極めたいところ。円相場は1ドル=108円台を一時付けたのち下げ渋り、上海株は朝高後に伸び悩んでいる。3連休を前に一段と買い進む材料は乏しく、後場の日経平均は高値もみ合いになりそうだ。
(小林大純)


<AK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 3連休を前に一段と買い進む材料は?