[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;23407.74;-61.65TOPIX;1756.27;-4.85

[後場の投資戦略]

 日経平均は前日までの急ピッチの下落で25日移動平均線近くまで調整が進み、朝方は自律反発への期待から買いが先行した。しかし、外部環境の不透明感は依然として残る。トランプ氏はFRBによる利上げを再びけん制したうえ、米国が9月に発動した中国への制裁関税に中国が報復した場合、残り全ての輸入品に追加関税を課すと改めて述べたもよう。米中貿易摩擦の激化に対する懸念がくすぶり、設備投資関連のキーエンス<6861>やファナック<6954>などでは手掛けづらさが意識されるだろう。

 また、国内では本日の安川電<6506>決算発表、米国では本日の9月卸売物価指数(PPI)
発表、明日の9月消費者物価指数(CPI)発表などが予定されており、これらを見極めたいとの思惑から積極的な買いが手控えられているようだ。後場の日経平均は25日移動平均線が位置する23300円後半での攻防が焦点となりそうだが、商いがやや低調となっているため、短期筋の仕掛け的な売買に振らされる可能性もあるだろう。
(小林大純)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 目先はイベント待ちなどで買い手控えムード