[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;22457.01;+285.66TOPIX;1775.01;+25.84

[後場の投資戦略]

 米経済の堅調推移やイタリア政局の混乱一服、米朝の緊張緩和への期待などを背景に日経平均は一時300円を超える上昇となったが、市場はやや盛り上がりに欠ける印象である。
海外情勢に一喜一憂し、ギャップアップ・ダウンの生じやすい相場展開となっているため、足元の反発局面でも恩恵を受けている投資家は限られそうだ。新興市場ではマザーズ指数が小幅に続落している。主力大型株に物色が向かっている面もあるだろうが、個人投資家のマインドがさほど改善していないことを映していると考えられる。

 今週は7日に日米首脳会談、来週には米朝首脳会談や米連邦公開市場委員会(FOMC)などの重要イベントが控えており、これらを見極めたいとの思惑も徐々に広がるだろう。後場の日経平均は節目の22500円を前にこう着感を強めるとみられ、引き続き材料株の個別物色中心の相場展開を想定しておきたい。
(小林大純)


<AK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は大幅反発、外部環境ほどに個人投資家のマインドは改善せずか