[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;22245.23;-235.86TOPIX;1756.21;-14.21

[後場の投資戦略]

 朝鮮半島や中東情勢を巡る地政学リスク、米国の保護主義的な通商政策に加え、南欧政治の先行き不透明感まで台頭し、金融市場には再びリスクオフムードが広がっている。為替の円安一服も鮮明となっており、当面は企業業績の上振れに期待した買いは鳴りを潜めると考えざるを得ない。後場に入ると日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ観測が下値の支えとなるだろうが、連休明けとなる米国市場の反応を見極めたいとの思惑から積極的な押し目買いは入りづらいと考えられる。

 新興市場でもマザーズ指数が2%の下落で前場を折り返すなど、リスク回避の動きが広がっている。業績修正を発表した銘柄や業績観測報道の伝わった銘柄が散発的に買われているが、こうした個別材料株や外部環境の影響を受けにくい花王などの内需・ディフェンシブ関連株を除けば物色は広がりを欠きそうだ。
(小林大純)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は3日ぶり大幅反落、欧州政治リスクも台頭し強気シナリオに影