[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;20137.22;-58.26TOPIX;1622.62;-4.52

[寄り付き概況]

 12日の日経平均は反落でスタートした。11日の米国市場では、トランプ大統領の長男が、大統領選挙期間中にヒラリー陣営に不利となる情報を巡りロシア人弁護士と接触していた事実を公表し政権運営への懸念から一時売られる場面もあったが、米上院が夏季休会を8月下旬に延期したことで、オバマケア代替法案の成立期待が高まり、上昇に転じた。為替相場は1ドル113円台後半と前日比円高方向に振れて推移しており、シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円安の20120円となった。これらを受けて本日の日経平均は、225先物にサヤ寄せする格好から売り先行となった。一方で、米国の地区連銀経済報告(ベージュブック)公表や、イエレンFRB議長による議会証言を控えて、利上げ観測の高まりへの期待感から、下値の堅さが意識されている。

 セクターでは、パルプ紙、その他金融業、銀行業、石油石炭製品、不動産業が軟調。売買代金上位では、トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、ソフトバンクG<9984>、東京エレクトロン<8035>、三井住友<8316>、みずほ<8411>、JT<2914>、出光興産<5019>、マツダ<7261>が下落している。一方で、任天堂<7974>、ソニー<6758>、SUBARU<7270>、SUMCO<3436>、ブイ・テクノロジー<7717>、中外製薬<4519>、良品計画<7453>は上昇している。

(アナリスト 雲宮祥士)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は反落でスタート、利上げ観測高まり期待から下値は堅い、任天堂やSUBARUが上昇