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11日の米NYダウは478.23ドル安の41433.48、ナスダック総合指数は32.22pt安の17436.10、シカゴ日経225先物は大阪日中比235円安の36525円。本日は、トランプ政権による高関税政策への警戒感から下落した前日の米国市場の流れが波及し、売りが先行して始まりそうだ。前日は10日の終値(37028円)を大きく下振れて始まった後は下値模索の展開となり、一時約半年ぶりに節目の36000円台を割り込んだ。ただ、売りが一巡した前場中盤以降は戻り歩調に転じ高値引けとなった。ローソク足は下ヒゲの長い陽の大引け坊主を形成した。このローソク足を形成すると、目先は買い姿勢の強さが持続されることが多い。ただ、トランプ米大統領は11日、カナダから輸入される鉄鋼とアルミニウムへの追加関税を2倍の50%に引き上げると表明しており、貿易摩擦激化への警戒感が相場の重荷となりそうだ。一方、米国とウクライナの両政府は11日、ロシアによる侵略を受けるウクライナが米国の提示した30日間の停戦案を受け入れることで合意したと表明。地政学リスクに対する懸念が和らぎ、投資家心理を上向させ、相場を下支えする要因につながるかもしれない。しかし、依然として5日線(37166円)や25日線(38327円)、75日線(38843円)は下落基調をたどっているだけに、下値不安は拭えていないようだ。上値のめどは節目の37000円や5日線、下値のめどは昨年9月9日の安値(35247円)、節目の35000円などが挙げられる。
[予想レンジ]
上限36900円-下限36500円
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