[本日の想定レンジ]
 23日のNY市場は下落。米主要決算や税制改革への期待感から買いが先行。本日は経済指標の発表に乏しく、前週に主要株価がともに最高値を更新したことによる高値警戒感も重なり、利益確定の動きから引けにかけて下落に転じた。ダウ平均は54.67ドル安の23273.96、ナスダックは42.23ポイント安の6586.83。シカゴ日経225先物清算値は
大阪比90円安の21650円。
 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から利食いが先行しよう。昨日は衆院選での与党圧勝が材料視されるなか、日経平均は一時21723.60円まで上げ幅を広げ、1996年10月以来、21年ぶりの水準を回復。また、連騰記録を15営業日に伸ばし、過去最長を更新した。昨日はギャップ・アップで21700円に乗せて始まると、その後はこう着となったが、下ひげを残す格好であり、ピーク感はない。ボリンジャーバンドでは、+1σと+2σとのレンジで推移するなか、引き続き+2σの切り上がりに沿った形での上昇が続いている。ただし、+2σを大きく上放れてはいないが、+2σを超えてきており、過熱感が高まる状況に。
 週足形状では+3σ水準であり、連騰最長記録を更新したこともあって、心理的には達成感からの一服が意識されやすい水準であろう。パラボリックのSAR値は5日線に沿った形で上昇をみせており、トレンドは崩れないものの、5日線辺りまで調整を見せる局面においては、いったん日柄調整が入りそうである。21550-21700円のレンジを想定する。

[予想レンジ]

上限 21700円−下限 21550円



<TM>

情報提供元: FISCO
記事名:「 トレンドは崩れないが、いったん日柄調整が入りそう