*16:00JST 日経平均は反落、クリスマス休暇入りで方向感に乏しい展開続く 23日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は66.69ドル高の42906.95ドル、ナスダックは192.29ポイント高の19764.88で取引を終了した。消費者信頼感指数の悪化を警戒し、寄り付き後、まちまち。連邦準備制度理事会(FRB)の速いペースでの利下げ期待の後退で長期金利上昇に連れダウは下落。サンタクロースラリーを期待したハイテクの買いにナスダックは底堅く推移し、終盤にかけ上げ幅を拡大し、相場全体を押し上げ。クリスマスの祭日を控えて参加者が限定的な中、ダウもプラス圏を回復し終了した。

米国市場の上昇などを受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。日経平均は前日比プラス圏でスタートしたが、買い一巡後は失速し一時39000円を割り込む場面も見られた。ただ、欧米投資家の多くがクリスマス休暇入りしていることで商いは閑散。売り買い一巡後は、方向感に乏しい展開となり、39000円水準でのもみ合いとなった。

大引けの日経平均は前日比124.49円安(-0.32%)の39036.85円となった。東証プライム市場の売買高は18億4806万株。売買代金は3兆943億円。業種別では、非鉄金属、サービス、情報・通信、電気機器、石油・石炭などが下落した一方、海運、電気・ガス、輸送用機器、鉄鋼、銀行などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は45.3%、対して値下がり銘柄は49.7%となっている。

日経平均採用銘柄では、フジクラ<5803>、古河電工<5801>、住友電工<5802>など電線株の一角が売られたほか、IHI<7013>、日本製鋼所<5631>など防衛関連銘柄の一角も売られた。このほか、ルネサスエレクトロニクス<6723>、ソシオネクスト<6526>、高島屋<8233>、TDK<6762>、富士通<6702>、アルプスアルパイン<6770>などが売られた。

一方、1.1兆円の自社株買いの取得枠設定を受けてホンダ<7267>が大幅高となったほか、前場弱かった日産自<7201>が後場一気に切り返したほか、SUBARU<7270>、三菱自<7211>、マツダ<7261>など自動車株の一角が買われた。このほか、しずおかFG<5831>、りそなHD<8308>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、あおぞら銀行<8304>など銀行株も上昇した。
<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は反落、クリスマス休暇入りで方向感に乏しい展開続く