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引けにかけて売りが優勢となり、ナスダックは下落に転じた。
米国株は高安まちまちも為替の円安推移を材料に、東京市場は買い優勢で取引を開始。日経平均は一時39000円台を回復する場面も見られた。ただ、昨日の植田和男日本銀行総裁の記者会見での発言から、来年1月利上げも難しいとのムードが強まり、メガバンクなど金融株が下落。買い一巡後の日経平均の上値は重く、前日終値水準でのもみ合いに。後場は積極的な買いが手控えられて、日経平均は9月の7日続落以来となる6日続落となり安値引けとなった。
大引けの日経平均は前日比111.68円安(-0.29%)の38701.90円となった。東証プライム市場の売買高は27億1931万株。売買代金は5兆7153億円。業種別では、銀行、その他製品、空運、海運、精密機器などが下落した一方、不動産、石油・石炭、輸送用機器、建設、ガラス・土石などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は34.7%、対して値下がり銘柄は62.1%となっている。
日経平均採用銘柄では、りそなHD<8308>、三菱UFJ<8306>、コンコルディアFG<7186>、みずほFG<8411>、しずおかFG<5831>、ふくおかFG<8354>、三井住友FG<8316>など銀行株の下げが目立ったほか、第一生命HD<8750>も売られた。このほか、TOPPANホールディングス<7911>、HOYA<7741>、ソシオネクスト<6526>、IHI<7013>、資生堂<4911>なども下落した。
一方、日銀の「ハト派」方針を材料に、住友不動産<8830>、三菱地所<8802>、東急不動産HD<3289>、東京建物<8804>、三井不動産<8801>など不動産株の上げが目立ったほか、KADOKAWA<9468>の株を10%保有し筆頭株主となると発表したソニーグループ<6758>は買われた。一方、KADOKAWAは買収プレミアムがはく落しストップ安となった。このほか、三越伊勢丹HD<3099>、鹿島建設<1812>、バンダイナムコHD<7832>、太陽誘電<6976>などが上昇した。
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