*16:02JST 日経平均は3日ぶりに反落、トランプ次期政権への警戒感が意識され 11日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は304.14ドル高の44293.13ドル、ナスダックは11.99ポイント高の19298.76で取引を終了した。トランプ次期政権による規制緩和や成長優先策を期待した買いが継続し、寄り付き後、上昇。その後、ベテランズデーの祭日に伴い債券市場休場で材料難となる中、ローテーションにより小型株が買われた一方でハイテク売られ、ナスダックは一時下落に転じた。ダウは終日堅調に推移し連日で過去最高値を更新、相場全体を支えナスダックもプラス圏を回復し終了。

堅調な米国株を受けて、東京市場はやや買い優勢で取引を開始した。日経平均は小幅高でスタートした後は、39866.72円まで上昇する場面が見られたものの、値がさ半導体株が弱かったことから上値の重い展開に。昼頃、トランプ次期政権に対中強硬派のマルコ・ルビオ氏が要職に就くとの報道が伝わったことで日経平均は後場下落。大引けにかけて下げ幅を縮小したが、トランプ次期政権への警戒感が意識される相場展開となった。

大引けの日経平均は前日比157.23円安(-0.40%)の39376.09円となった。東証プライム市場の売買高は24億6006万株。売買代金は5兆158億円。業種別では、電気機器、石油・石炭、医薬品、繊維、化学などが下落した一方、輸送用機器、ゴム、建設、サービス、鉱業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は48.6%、対して値下がり銘柄は47.6%となっている。

日経平均採用銘柄では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)がさえなかったことで、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>など半導体株が下落したほか、スクリーンHD<7735>は半期報告書提出期限の延長も嫌気された。また、DOWA<5714>は通期経常利益見通しを上方修正したが、市場コンセンサスに届かなったことで下落。このほか、川崎汽船<9107>、千葉銀行<8331>、日立<6501>、NEC<6701>、セイコーエプソン<6724>などがさえない。

一方、米労働市場の改善で今期一転して増益予想となったリクルートHD<6098>が上昇し上場来高値を更新。3メガバンクの純利益が2兆円超と報じられたことで、みずほHD<8411>、三井住友FG<8316>、三菱UFJフィナンシャルグループ<8306>が上昇。このほか、ルネサスエレクトロニクス<6723>、古河電工<5801>、日産自動車<7201>、三菱自動車<7211>、スズキ<7269>などが上昇した。後場は、清水建設<1803>は決算内容や自社株取得枠などを材料に急騰。
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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は3日ぶりに反落、トランプ次期政権への警戒感が意識され