*15:25JST 日経平均は3日ぶり反発、円安や半導体関連株の反発で安心感 日経平均は3日ぶり反発。21日の米株式市場でNYダウは小幅に10日続伸。楽観的な景気見通しを背景に寄り付き後に上昇したが、利食い売りで伸び悩んだ。ナスダックは、ナスダック100指数のリバランスを24日に控えていることなどから、終盤にかけ調整的な取引が強まった。米株式相場を受けた今日の東京株式市場は買いが先行し、日経平均は343.89円高からスタート。27-28日に開かれる日銀金融政策決定会合で現行の金融緩和策を維持する見込みとの観測報道を受け、外為市場で朝方141円70銭台と先週末21日15時頃と比べ1円50銭ほど円安・ドル高水準となったことが東京市場で輸出株などの株価を支えた。また、先週末に売られた半導体関連株が反発したことも市場の安心感となり、日経平均は終日、底堅く推移した。

大引けの日経平均は前日比396.69円高の32700.94円となった。東証プライムの売買高は12億3448万株、売買代金は2兆9727億円だった。セクターでは鉄鋼、パルプ・紙、輸送用機器などが上昇。一方、銀行業、保険業、海運業の3業種が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の81%、対して値下がり銘柄は15%となった。

個別では、そーせい<4565>、レーザーテック<6920>、JFE<5411>、日産自<7201>、アドバンテスト<6857>、神戸鋼<5406>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>、コマツ<6301>、日本製鉄<5401>、良品計画<7453>、スクリーンHD<7735>、ホンダ<7267>、INPEX<1605>、メルカリ<4385>、任天堂<7974>、信越化<4063>、第一三共<4568>が高く、個別の材料では、24年3月期利益予想を上方修正した東製鉄<5423>、24年3月期業績予想を上方修正した三菱自<7211>、発行済株式数の2.91%上限の自社株買いを発表した技研製作所<6289>、「ChatGPT」のプロンプトエンジニアリングに関する研修を開発したと発表したインソース<6200>、国内証券が投資判断と目標株価を引き上げた山崎パン<2212>が買われた。

一方、三菱UFJ<8306>、川崎船<9107>、三井住友<8316>、みずほ<8411>が安く、個別の材料では、上半期業績見込みを上方修正したが材料出尽くし感が先行したISID<4812>、東証スタンダードでは、上半期営業利益が28.5%減となったサーティワン<2268>、東証グロースでは、6月の売上高が4.3%減となったレントラックス<6045>が軟調な展開となった。 <SK>
情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は3日ぶり反発、円安や半導体関連株の反発で安心感