*15:30JST 日経平均は続落、先高観強く朝安の後は下げ渋り 日経平均は続落。昨日4日の米株式市場は独立記念日の祝日で休場。欧州株式市場は、英FTSETM100が0.10%安、独DAXが0.26%安、仏CAC40が0.23%安。米市場が休場で手掛かり材料に乏しい中、日経平均は257.46円安からスタート。軟調な欧州株式相場が東京市場の重しとなった。また、指数への寄与度が高いファーストリテ<9983>が低調な月次売上高を手掛かりに下げたことが日経平均を押し下げる要因となった。一方、日本株の先高観は強く、朝方に日経平均が33000円を近づいた水準では押し目買いが入り、小幅安水準まで下げ渋った。その後は、新たな手掛かり材料に乏しい中、米国で今晩公表される6月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を見極めたいとするムードもあり、やや方向感の定まらない展開となった。

大引けの日経平均は前日比83.82円安の33338.70円となった。東証プライムの売買高は13億9100万株、売買代金は3兆3634億円だった。セクターでは精密機器、陸運業、銀行業などが下落。一方、海運業、医薬品、保険業などが上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の61%、対して値上がり銘柄は34%となった。

個別では、HOYA<7741>、レーザーテック<6920>、三菱UFJ<8306>、ソシオネクスト<6526>、NTT<9432>、信越化<4063>が安く、東武<9001>など電鉄株、三越伊勢丹<3099>など百貨店株が下げた。個別の材料では、6月の国内ユニクロ既存店+Eコマース売上高が3.4%減となったファーストリテ<9983>、6月の国内スシロー既存店売上高が5.0%減となったF&LC<3563>、東証スタンダードでは、第1四半期営業損益が0.19億円の赤字となった放電精密<6469>、第3四半期累計の営業利益が2.9%増と上半期の27.3%増から増益率が鈍化したKTK<3035>が軟調な展開となった。

一方、川崎船<9107>、第一三共<4568>、ネクステージ<3186>、第一生命HD<8750>、商船三井<9104>、アドバンテスト<6857>、新光電工<6967>、エーザイ<4523>、ルネサス<
6723>、メルカリ<4385>、花王<4452>が高く、郵船<9101>など海運株、住友ファーマ<4506>など医薬品株、東電力HD<9501>など電力株が上げた。個別の材料では、24年5月期営業利益が12.9%増予想と発表したアスクル<2678>、東証スタンダードでは、チャットGPT連携のWEB集客支援ツールをリリースしたと発表したディーエムソリュ<6549>、8月にも福島第1原発の処理水を放出する調整に入るとの報道が手掛かりとなった環境管理<4657>、子会社がメタバース事業における多言語人材の活用などでアウトソーシング事業会社と業務提携すると発表したテリロジーHD<5133>が買われた。 <SK>
情報提供元: FISCO
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