日経平均は大幅反発。16日の米株式市場はキング牧師誕生記念日で休場。欧州株式市場ではドイツDAXが+0.31%、フランスCAC40が+0.28%、英国FTSE100が+0.20%と全般堅調だった。欧州株高を引き継いだ日経平均は93.19円高からスタート。前日の下落の反動も意識される中、為替の円高進行が一服していたことも安心感を誘い、早い段階で26000円を回復。その後も断続的な買い戻しが入り、前場中ごろには26198.69円
(376.37円高)まで上値を伸ばした。一方、日本銀行の金融政策決定会合の結果や黒田総裁の記者会見を明日に控える中、午後は買い戻しが一服し、膠着感の強い展開が続いた。

 大引けの日経平均は前日比316.36円高の26138.68円となった。東証プライム市場の売買高は10億6526万株、売買代金は2兆4622億円だった。セクターでは輸送用機器、海運、電気機器が上昇率上位となった一方、銀行、空運、陸運が下落率上位となった。
東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の74%、対して値下がり銘柄は21%だった。

 個別では、為替の円高進行の一服を受け、トヨタ自<7203>、デンソー<6902>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>の輸送用機器が大きく上昇。レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の半導体関連のほか、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、信越化学<4063>、TDK<6762>、村田製<6981>、太陽誘電<6976>、安川電機<6506>などの値がさ株、ハイテク・グロース株が高い。好決算を材料に前日急伸したベイカレント<6532>は大幅に続伸し、決算を受けて前日に急落した北の達人<2930>、イオンファンタジー<4343>は急反発。決算関連では増配も発表したホギメディカル<3593>が大きく上昇し、メディアドゥ<3678>も買い優勢となった。

 一方、前日に利益確定売りが膨らんだ金融関連は本日も売りが優勢で、りそなHD<8308>のほか、千葉銀行<8331>、滋賀銀行<8366>、八十二銀行<8359>などの地銀関連が軒並み続落。エーザイ<4523>、塩野義<4507>、第一三共<4568>、アステラス製薬<4503>、日本郵政<6178>、KDDI<9433>、ニトリHD<9843>などのディフェンシブ系の一角のほか、JAL<9201>、ANAHD<9202>、JR東海<9022>、JR西日本<9021>などのリオープン関連の一角も軟調。決算発表を延期したサムティ<3244>や9−11月期の減益が嫌気されたテラスカイ<3915>は急落した。
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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は大幅反発、円高一服で日銀金融政策決定会合前に買い戻し