日経平均は4日続落。12日の米株式市場でダウ平均は28.34ドル安と小反落。9月卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことで売りが先行。値ごろ感からの債券買いに伴う長期金利の上昇一服により前日比プラス圏で推移する場面もあったが、9月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨がタカ派な内容だったことや、9月消費者物価指数
(CPI)の発表を控えた警戒感もあり、結局下落した。ナスダック総合指数は−0.08%
と6日続落。方向感に乏しい米株式市場を受けて日経平均は1.46円高からスタート。米CPIを前にした様子見ムードが漂うなか、早々にマイナス圏に転じると、前引けにかけて下げ幅を広げる展開となった。ロングオンリー(空売りなし買いのみ)の機関投資家による持ち高調整の観測も出るなか、午後もじり安基調が続き、結局、この日の安値で大引けを迎えた。

 大引けの日経平均は前日比159.41円安の26237.42円となった。東証プライム市場の売買高は10億4287万株、売買代金は2兆4558億円だった。セクターでは空運、サービス、電気・ガスが下落率上位となった一方、鉱業、ゴム製品、海運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の79%、対して値上がり銘柄は18%だった。

 個別では、JAL<9201>、ANAHD<9202>、JR東海<9022>、JR西日本<9021>、OLC<4661>、エイチ・アイ・エス<9603>、高島屋<8233>、エアトリ<6191>などのリオープン・インバウンド関連が軒並み下落。HOYA<7741>、ダイキン<6367>、SMC<6273>、三菱重工<7011>、IHI<7013>、ダイフク<6383>などの機械セクターを中心とした値がさ株のほか、東京電力HD<9501>、東北電力<9506>、レノバ<9519>、イーレックス<9517>などの電気・ガス関連、三菱商事<8058>、丸紅<8002>の商社、ラクス<3923>、マネフォ<3994>、SHIFT<3697>のグロース株などが総じて大きく下落。決算発表銘柄ではヒトコムHD<4433>、チヨダ<8185>、三光合成<7888>が急落し、パルグループ<2726>、ビックカメラ<3048>も大幅安となった。

 一方、東エレク<8035>、アドテス<6857>、ディスコ<6146>などの半導体関連が大幅反発。郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、三菱自<7211>、スズキ<7269>、マツダ<7261>の自動車関連、7&I−HD<3382>、資生堂<4911>などディフェンシブ系の一角が堅調。東芝<6502>は買収を巡る進展を受けて急伸。トレジャーファクトリー<3093>、ウイングアーク1st<4432>、コシダカHD<2157>、久光製薬<4530>は決算が好感されて急伸となった。
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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は4日続落、米CPI前の様子見ムードのなか買い持ち高縮小つづく