日経平均は4日ぶり反落。連休明けとなった6日の米国市場でNYダウは続伸し、459ドル高となった。中国株高の流れを引き継いで買いが先行し、6月のサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況指数が予想以上に改善したことも投資家心理を一段と上向かせた。ただ、日経平均も前日、中国株高につれて400円超上昇しており、本日は利益確定売り優勢で64円安からスタート。前場中ごろを過ぎると22540.44円(前日比174.00円安)まで下落する場面があり、その後は軟調もみ合いが続いた。

大引けの日経平均は前日比99.75円安の22614.69円となった。東証1部の売買高は10億9360万株、売買代金は2兆1263億円だった。業種別では、陸運業、医薬品、電気・ガス業が下落率上位だった。一方、その他製品、情報・通信業、サービス業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の59%、対して値上がり銘柄は37%となった。

個別では、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>、トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>などのメガバンク株が軟調。中外薬<4519>が3%超下落し、中小型株ではガンホー<3765>やGMOクラ<3788>が急反落した。また、業績下方修正のトーセイ<8923>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、ソフトバンクG<9984>が4%超の上昇となり、およそ20年ぶりの高値を付けた。出資先である中国アリババ集団や米レモネードの株価が大幅高となり、買い材料視された。レーザーテック<6920>、アドバンテス<6857>といった半導体関連株の一角や、エムスリー<2413>、楽天<4755>、サイバー<4751>も上げが目立った。その他では任天堂<7974>、東エレク<8035>、キーエンス<6861>が堅調。主力行による金融支援が報じられたサンデンHD<6444>は急伸し、決算が好感されたキャリアリンク<6070>は買い気配のままストップ高比例配分となった。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は4日ぶり反落、利益確定売り優勢で軟調もみ合い