日経平均は大幅に3日続伸。6日の米国市場でNYダウは大幅に反発し、1627ドル高となった。欧米で新型コロナウイルスの感染拡大ペースが鈍化しつつあるとの期待が高まった。本日の日経平均もこうした流れを引き継ぎ302円高からスタートすると、朝方には一時19162.52円(前日比586.22円高)まで上昇。その後、今夕に予定される緊急事態宣言の発令を前に、国内における新型コロナの影響長期化への懸念からマイナスに転じる場面も見られたが、引けにかけて再び強含んだ。

大引けの日経平均は前日比373.88円高の18950.18円となった。東証1部の売買高は17億0351万株、売買代金は2兆8231億円だった。業種別では、前日に続き全33業種がプラスとなり、ガラス・土石製品、サービス業、ゴム製品、金属製品、建設業が上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の87%、対して値下がり銘柄は12%となった。

個別では、ソフトバンクG<9984>が3%近く上昇したほか、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、トヨタ自<7203>などがしっかり。三菱UFJ<8306>などのメガバンク株は揃って3%超の上昇となった。今期、連続増益となる見通しのニトリHD<9843>が7%近く上昇し、東エレク<8035>やアドバンテス<6857>といった半導体関連株も大きく上昇。また、オープンハウス<3288>との資本業務提携を発表したプレサンス<3254>が買い気配のままストップ高比例配分となり、オープンハウスも急伸した。一方、新型コロナ治療を巡り期待の高まっていた富士フイルム<4901>やデンカ<4061>は利益確定売り優勢で大幅反落。ウエルシアHD<3141>などのドラッグストア株も下げが目立った。その他ではKDDI<9433>、NTT<9432>、花王<4452>といったディフェンシブ関連株の一角が軟調。また、薬王堂HD<7679>などが東証1部下落率上位に顔を出した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は大幅に3日続伸、米株高引き継ぐも一進一退