日経平均は小幅に6日続伸。27日の米国市場でNYダウは259ドル高と続伸。北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を巡り、米国とメキシコが大筋合意したことを受けて貿易摩擦への懸念が後退した。本日の日経平均も米株高を好感して168円高からスタートすると、朝方には一時23006.77円(前日比207.13円高)まで上昇し、取引時間中としては約2カ月半ぶりに23000円台を回復する場面があった。ただ、その後は短期的な達成感から利益確定の売りが出て、中国・上海株の伸び悩みも重しとなって上げ幅を縮めた。

大引けの日経平均は前日比13.83円高の22813.47円となった。この日の安値で取引を終えた。東証1部の売買高は11億9595万株、売買代金は2兆1493億円だった。業種別では、海運業、ゴム製品、輸送用機器が上昇率上位だった。一方、農林・水産業、小売業、パルプ・紙が下落率上位だった。

個別では、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>などがしっかり。トヨタ自は米ウーバーテクノロジーズに追加出資すると発表している。ファナック<6954>やコマツ<6301>は2%超高。輸出関連株や景気敏感株に資金が向かった。不適切融資で会長辞任の意向と報じられたスルガ銀<8358>も買いが先行。また、オープンドア<3926>や日本化<4092>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、東海カーボ<5301>、資生堂<4911>などがさえない。米製薬大手と提携解消へ協議開始と発表したJT<2914>も軟調で、傘下の鳥居薬<4551>は売りがかさんだ。決算発表のDyDo<2590>は朝高後に失速。レーティング引き下げ観測のすかいらーく<3197>
は4%近く下げた。また、業績下方修正のイーグランド<3294>や鳥居薬が東証1部下落率上位に顔を出した。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は小幅に6日続伸、一時23000円台回復で達成感も