日経平均は3日続伸。5日の米国市場では、前日の株価上昇を受けて利益確定の動きが広がる一方で、最高値を更新した米マイクロソフトや米アップルを中心にIT関連株への買いが続き、小幅な値動きに終始する展開となった。中国政府が、米政府が関税方針を撤回する見返りに700億ドル相当の米農産物・エネルギー購入を提案するなど、貿易摩擦問題を巡る米中間の緊張緩和が好感された。5日のシカゴ日経平均は大証比5円安の22515円で引けており、そちらにサヤ寄せする格好から本日の東京市場では売りが先行したが、直後に日経平均はプラスに転じた。ファーストリテ<9983>やソフトバンクG<9984>などの値がさ株が上げ幅を拡大するとともに、日経平均は前日の取引時間中の高値(22602円)や5月SQ(22621円)を超えて上昇した。

大引けの日経平均は前日比86.19円高の22625.73円となった。東証1部の売買高は13億8976万株、売買代金は2兆4356億円だった。業種別では、石油石炭製品、鉱業のほか、前週末までの1週間で3%を超える下落率となった非鉄金属、海運業、ゴム製品などに自律反発の動きがみられた。

個別では、値上がり率上位に上半期業績予想の上方修正を発表したクミアイ化学<4996>や、前日に引き続き共同研究締結先企業による非臨床試験開始が材料視されたアジュバンコスメジャパン<4929>、ソースネクスト<4344>などが並んだ。売買代金上位では、ソニー<6758>、トヨタ自動車<7203>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテイリング<9983>、JT<2914>が上昇。一方で、任天堂<7974>や東海カーボン<5301>、三菱UFJ
<8306>はさえない。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は3日続伸、値がさ株が指数をけん引