日経平均は反落。トランプ米大統領が政府機関の閉鎖も辞さない姿勢を示し、政権運営への懸念が改めて広がったことから、23日の米国市場でNYダウは87ドル安となった。円相場も一時1ドル=108円台まで上昇する場面があり、本日の日経平均はこうした流れを受けて68円安からスタートした。しかし、本日から米国で開催される金融・経済シンポジウムを前に手控えムードが強く、寄り付き後の日経平均はマイナス圏での小動きが続いた。後場に入るとやや弱含み、本日の安値圏で取引を終えた。

大引けの日経平均は前日比80.87円安の19353.77円となった。東証1部の売買高は14億4222万株、売買代金は1兆7483億円だった。業種別では、鉄鋼の下げが目立ったほか、証券や空運業が下落率上位だった。一方、上昇したのは鉱業、非鉄金属など4業種のみだった。

個別では、任天堂<7974>やソフトバンクG<9984>が小安く、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>、ソニー<6758>などがさえない。JFE<5411>は4%超の下落。鉄鋼株はトヨタ自の部品会社向け鋼材価格の値下げ見通し報道がマイナス視されたようだ。電通<4324>は英同業の株価急落が響き3%超の下落。また、ゴールドクレ
<8871>、日新製鋼<5413>、神戸鋼<5406>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、ファーストリテ<9983>、出光興産<5019>、三井不<8801>、ホンダ<7267>、三井金<5706>などが上昇。出光興産や三井不、三井金は投資評価ないし目標株価引き上げの動きが観測されている。東映<9605>やデジアーツ<2326>、クレスコ<4674>も高評価観測で物色を集めた。スマートフォン向けゲームの好発進が伝わったセガサミーHD<6460>は5%近い上昇。また、ジンズメイト<7448>、カメイ<8037>、TAC<4319>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は反落、イベント前に手控え続く