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12日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は173.01ドル高(+0.48%)の36,577.94ドル、S&P500は、21.26ポイント高(+0.46%)の4643.70ポイント、ナスダックは100.91ポイント高(+0.70%)の14,533.40ポイントで取引を終了した。11月の消費者物価指数(CPI)のほぼ予想に一致した結果を好感し寄り付き後、上昇。長期金利の低下を受けてハイテクも上昇し、相場を一段と押し上げた。イエレン財務長官のインフレや経済に関する楽観的な見解も支援し相場は終日堅調に推移。終盤にかけて上げ幅を拡大し終了した。セクター別では半導体・同製造装置が上昇した一方で、エネルギーが下落した。
良好な外部環境を材料に、日経平均は上昇してスタート。寄り付き後に33000円台を回復するなど堅調な推移となった。ただ、為替市場では、円が145円台半ばと前日大引けとほぼ同じ水準で推移していることもあり、大型株を中心に買い進むような動きは見られず。明日14日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)、同日夜に欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表をそれぞれ控えていることから、先物など指数を手掛ける投資家は様子見ムードを強めている。
日経平均採用銘柄では、米国市場でハイテク関連が強かったことを受けて、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の上昇が目立っており、2銘柄で日経平均を約200円超押し上げたほか、ルネサス<6723>、ダイキン<6367>、スクリーン<7735>も買われた。その他の銘柄では、一部証券会社のレポートを材料にディスコ<6146>が急騰した。一方、指数寄与度が高いファーストリテ<9983>は軟調推移となっているほか、東京電力HD<9501>は、引き続き短期資金中心の乱高下となり大幅続落。そのほか、発行済株式数の5.03%上限の自社株を取得・消却すると発表した日産自<7201>は、寄り付きこそ上昇したが、買い一巡後はマイナス圏に沈んだ。
セクターでは、機械、電気機器、サービス業、銀行業、精密機器が上昇した一方、鉱業、海運業、鉄鋼、建設業、電気・ガス業が下落した。
後場も欧米中銀の結果発表待ちで様子見ムードはより強まるだろう。日経平均は33000円挟んだもみ合い相場となり、物色対象は短期資金が集まっている東京電力HDなど個別銘柄に向かう展開を想定する。14時頃から欧州投資家が参加することで、為替が多少動く可能性はあるが、重要イベントを前に為替も小康状態となろう。
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