日経平均は大幅に反発。226.62円高の22488.38円(出来高概算7億2000万株)で前場の取引を終えている。米株高の流れを受け、シカゴ日経225先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。その後は一時22563.25円まで上げ幅を広げる場面もみられたが上値も重く、その後は22500円を挟んでの狭いレンジ取引が続いている。

 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは石油石炭、化学、非鉄金属、機械、輸送用機器、金属、鉱業、海運、情報通信、証券が堅調。一方で、パルプ紙のみが小幅に下落している。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、信越化<4063>、東エレク<8035>が日経平均をけん引。

 日経平均は200円を超える上昇となったが、戻り待ちの売りも出ており、22500円処でのこう着が続いている。ただ、指数インパクトの大きい値がさの一角が強含みとなってけん引している。インデックスに絡んだ資金が断続的に入っていると考えられ、売り仕掛けもしづらいと考えられる。一方で、中小型株への物色も活発である。利食いに押される銘柄も散見されるが、マザーズ銘柄の売買代金上位では値上がり銘柄の多さが目立つ。JASDAQについても値上がり数が多い状況であり、需給状況は良好であろう。

 中小型株については短期筋の利益確定も出やすいと考えられるが、日経平均が22500円処での底堅さが意識されるようだと、オーバーナイトのポジションも増えてくることが考えられる。
(村瀬智一)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は大幅反発、指数インパクトの大きい値がさの一角がけん引