本日のマザーズ市場では、前日までの上昇を受けた利益確定の売りが出る一方、今週上場したばかりの直近IPO(新規株式公開)銘柄に物色の矛先が向いた。今週は新規上場銘柄が非常に多いが、ここまで値動き良好な銘柄に上値追いの買いが入っただけでなく、厳しい出足となった銘柄も値ごろ感から買われた。ただ、直近IPO銘柄は指数組み入れ前のため、マザーズ指数の押し上げにはつながらなかった。なお、マザーズ指数は3日ぶり反落、売買代金は概算で1854.53億円。騰落数は、値上がり171銘柄、値下がり224銘柄、変わらず16銘柄となった。
 個別では、時価総額上位のメルカリ<4385>、売買代金上位のフレクト<4414>やPアンチエイジ<4934>が軟調。21日上場のラバブルマーケ<9254>は公開価格の約3.8倍まで初値を伸ばしただけに反動がきつく、下落率トップとなった。一方、時価総額上位ではビジョナル<4194>、売買代金上位ではFRONTEO<2158>が上昇。株式分割実施を発表したサイジニア<6031>が買い気配のままストップ高比例配分となったほか、今週上場のJDSC<4418>、網屋<4258>、Finatext<4419>、YCP<9257>、ヒュウガプライマ<7133>がストップ高水準まで買われた。THECOO<4255>などその他今週上場した銘柄も軒並み大幅高となった。
 なお、本日マザーズに新規上場したエクサウィザーズ<4259>は公開価格を10%下回る初値を付け、ハイブリッドテクノロジーズ<4260>は46%上回る初値を付けた。
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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ指数は3日ぶり反落、直近IPO銘柄に物色、2社初値