本日のマザーズ市場では、朝方から軟調な展開となった。英イングランド銀行(中央銀行)が予想外の利上げに踏み切るなど、米英中銀が金融引き締め姿勢に傾いたことを受けて米ハイテク株が下落。本日のマザーズ市場もこうした流れを引き継いだほか、来週のIPO(新規株式公開)ラッシュを前に換金売りも出た。さらに、後場になると日銀がコロナ禍に対応した資金繰り支援策の縮小を決めたことが伝わり、日経平均が下げ幅を大きく広げるとともにリスク回避目的の売りが広がった。なお、マザーズ指数は3日ぶり大幅反落、終値としては昨年7月31日以来の安値を付けた。売買代金は概算で2174.62億円。騰落数は、値上がり59銘柄、値下がり326銘柄、変わらず15銘柄となった。
 個別では、時価総額上位のメルカリ<4385>、ビジョナル<4194>、フリー<4478>などが全般軟調。売買代金上位ではFRONTEO<2158>などが大きく売られ、前日まで連日のストップ高だったステムリム<4599>は一転急反落した。また、10日上場のフレクト<4414>は連日でストップ安を付けた。一方、売買代金上位ではサイエンスアーツ<
4412>、Pアンチエイジ<4934>、サンバイオ<4592>が逆行高となったが、いずれも伸び悩んだ印象。ただ、リアルワールド<3691>は取引終盤まで買いが入り、ストップ高水準で取引を終えた。
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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ指数は3日ぶり大幅反落、昨年7月末以来の安値、逆風相次ぐ