本日のマザーズ指数は、前日の米国株の大幅安などを受けて大幅に反落した。前日の米国市場では、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてカリフォルニア州全域に非常事態宣言が発動されるなど、企業業績に悪影響を与える懸念が一段と高まったことで主要3指数は大幅に反落。為替も1ドル=105円台に突入するなど急速に円高が進み、こうした外部環境の悪化から、個人投資家心理も大幅に悪化する格好となった。市場心理が悪化した際には流動性リスクが嫌われることから、中小型株が集まるマザーズ銘柄は全面安商状となった。前場の間に大きく下げた後、後場に入ってからも押し目買いの様子は見られず、安値圏での推移となった。なお、売買代金は概算で769.47億円。騰落数は、値上がり17銘柄、値下がり296銘柄、変わらず2銘柄となった。
 個別では、子会社が新型コロナウイルスの臨床検査(PCR検査)の受託を開始したと発表したトランスジェニック<2342>が26%高と大幅に上昇し、引き続き、昨日に大阪大学などと共同で新型コロナウイルス対策のための予防用DNAワクチンの開発を行うと発表したことが材料視されたアンジェス<4563>も19%超と大きく上伸した。その他では、特段の目立った材料はなく、全面安商状のなか大きな物色が向かった銘柄はなかった。そのため、本日のマザーズ市場では、全体で上昇した銘柄はわずかに17銘柄に留まった。なお、値下がり率上位には、イントランス<3237>、キッズスマイル<7084>、クックビズ<6558>、Jストリーム<4308>、ブティックス<9272>、モブキャスト<3664>、プレシジョン・システム・サイエンス<7707>、リアルワールド<3691>などが入った。一方、全面安商状のなかで逆行高をみせたのは、上述したトランスジェニックとアンジェスのほか、オイシックス・ラ・大地<3182>、Chatwork<4448>、フロンティアM
<7038>、HMT<6090>、AI CROSS<4476>、WDBココ<7079>、グッドスピード<7676>、マクアケ<4479>など計17銘柄であった。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ指数は3%超の大幅反落、米株安や円高の流れ受けて心理悪化、値上がり率トップはトランスG