中国国家統計局が発表した第7回全国国勢調査では、人口の平均年齢は38.8歳になった。これは米国の平均年齢の38歳をやや上回った。ただ、米国の人口の平均年齢は移民政策に関連しており、平均年齢だけでは中国の少子高齢化が米国より進んでいるという見方は正確ではないと指摘されている。

世界銀行が発表した2019年の主要国の人口構成によると、65歳以上の高齢者の割合は、日本やドイツ、フランス、米国はそれぞれ28%、22%、20%、16%に上ったという。中国の65歳以上の人口割合は13.5%となり、米国を下回っている。また、中国の0-14歳の人口比率は上昇傾向にあるとも報告された。「一人っ子政策」の撤廃に伴い、14歳以下の人口はこれから一段と上昇すると見込まれている。

ただ、日本などほかの主要国に比べて中国は高齢化社会の到来に対応して社会保障制度の整備が遅れており、これは今後の課題になると指摘されている。
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情報提供元: FISCO
記事名:「 中国の人口の平均年齢は38.8歳、米国をやや上回る