タイやマレーシア、ベトナムなど東南アジアの国々が相次いで資源ゴミの輸入規制を導入している。資源ゴミの輸入大国だった中国の輸入禁止に伴い、欧米からの資源ゴミの輸出先が東南アジアに変更されたことが背景にある。

中国メディアによると、タイ政府は2019年から2021年にかけてプラスチックゴミの輸入をゼロにする方針だという。これより先、ベトナムは5月にプラスチックゴミの輸入を禁止したほか、マレーシアは8月に一部のプラスチックゴミ処理工場の営業許可証を取り上げた。

中国政府は今年から資源ゴミ24種類の輸入を禁止したほか、2019年から20年にかけて禁止品目を一段と拡大させる方針だ。欧米のゴミ貿易業者は緊急対策としてタイなど東南アジアへの輸出先を変更させた。ただ、これらの資源ゴミは港湾の受入能力を大幅に上回っているほか、ゴミ処理に伴う環境汚染が深刻化しているという背景があり、各国政府がゴミの輸入規制に切り替えている。

環境専門家は、欧米政府が自国でゴミ処理などが本格化しない限り、ゴミ問題は根本的に解決しないと批判した。発展途上国の環境重視意識の高まりに伴い、ゴミ貿易の存続がこれから難しくなるとの見方を示した。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 【中国の視点】環境重視:東南アジアも中国に追随、ゴミ輸入に「NO」