世界貿易機関(WTO)公式ウェブサイトによると、米政府は17日、「一部中国製品の輸入関税措置」という文書をWTOに提出したという。ここでは、「中国政府は今月4日にWTOルールの下で米国と貿易問題を交渉したい」という申し出を受け、米国が交渉に応じる意向を示したと報告された。

また、先週中国を訪問した英国代表団と会見した中国政府の関係者も、中国が「貿易戦争」を望まないと発言。ただ、「貿易戦争」を恐れることもないと強調した。

中国の専門家は、米国が仕掛けた貿易戦争について、「中国製造2025」計画に対する米国の注視が背景にあると分析。同計画は中国を製造強国に仕上げることが目的であり、これが米国の雇用に影響を与えるほか、世界のリーダーとしての地位を揺らす恐れがあるためだと指摘されている。

なお、国際社会でも米中貿易摩擦の行方を注目している。経済のグローバル化に伴い、保護貿易政策は短期的には特定の国に恩恵を与えるものの、長期的には逆に害を与える可能性があると指摘されている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 【中国の視点】貿易戦争:中国は望まない、恐れない