シニア向けの新幹線割引の種類と利用条件


新幹線の費用を抑える方法として、JRの「ジパング倶楽部」があります。

 

ジパング倶楽部は、原則として満65歳以上が加入できる会員制度です。JR線を片道101キロメートル以上利用する場合、運賃や特急料金が年間20回まで割引になります。具体的には、新規会員は1~3回目が20%、4~20回目が30%割引となり、更新会員は初回から30%割引を利用できます。

 

ただし、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」など、一部の列車では特急料金が割引対象外です。普通乗車券(運賃)は割引されるものの、特急料金には通常の料金がかかるため注意が必要です。また、ゴールデンウイークやお盆、年末年始など、割引を利用できない期間も設けられているため、旅行前に対象区間や条件を確認しておくことが大切です。

 

このほか、JR東日本の「大人の休日倶楽部」も選択肢の一つとして挙げられます。満50~64歳のミドル会員は5%、満65歳以上のジパング会員は30%の割引を、JR東日本・北海道の対象区間で利用できます。

 

なお、これらの割引は原則として会員本人に適用されます。そのため、親子旅行でも、子どもが会員条件を満たしていなければ、母親の分だけが割引対象となる点に注意が必要です。

 


ホテルや旅館のシニア割引を使って宿泊費も節約できる


宿泊費を抑えるには、ホテルや旅館が提供するシニア向け宿泊プランも確認しましょう。

 

宿泊施設によっては、60歳以上や65歳以上を対象とした専用プランが設けられています。こうしたプランには、通常料金より安く泊まれるもののほか、食事やチェックアウト時間などに特典が付くものもあります。

 

ただし、割引内容や対象年齢は施設によって異なるため、事前の確認が必要です。特に、同行者も割引を受けられるのか、宿泊者全員が対象年齢を満たす必要があるのかといった点に注意しましょう。

 

例えば、2人で3万円の宿泊費が10%割引になれば、3000円を節約できます。ただし、シニアプランが必ず最安値とはかぎらないため、通常プランや早期予約プランと比較し、条件に合ったものを選ぶとよいでしょう。

 


2人で8万円の旅行費用はどこまで安くなる?


では、新幹線と宿泊で8万円かかる旅行を例に、割引後の費用を計算してみましょう。

 

今回は、新幹線代が2人で5万円、宿泊費が2人で3万円と仮定します。新幹線代は1人2万5000円とし、母親だけが30%割引を利用できるケースです。また、宿泊費には2人分の料金に10%の割引が適用されるものとします。

 

この条件で計算すると、割引後の費用は以下のとおりです。






– 母親の新幹線代:2万5000円 → 1万7500円(7500円割引)

– 子どもの新幹線代:2万5000円(割引なし)

– 2人の宿泊費:3万円 → 2万7000円(3000円割引)



その結果、旅行費用の合計は8万円から6万9500円となり、1万500円(約13.1%)の節約につながります。

 

ただし、新たに会員になる場合は年会費も考慮する必要があります。例えば「大人の休日倶楽部 ジパング」は、専用のクレジットカードへの入会が必要で、年会費は合計4364円です。今回の試算に加えると、総額は7万3864円となります。

 

なお、この試算では新幹線代の全額が30%割引の対象になると仮定しており、現地での交通費や食事代などは含めていません。実際の節約額は、利用する列車や宿泊施設、割引条件によって異なるため、予約前にそれぞれの料金を比較することが大切です。

 


シニア割引を上手に活用して思い出の旅行を楽しもう


シニア向けの割引を利用すれば、新幹線代や宿泊費を抑えられる可能性があります。ただし、安さだけを優先すると、早朝の出発や乗り換えの増加などで高齢の母親に負担がかかるかもしれません。そのため、費用だけでなく、移動時間や宿泊場所の利便性にも目を向ける必要があります。

 

また、旅行先での食事代や移動費も含め、余裕のある予算を立てておくと安心です。割引制度を上手に活用しながら、母親が懐かしい町をゆっくり歩ける旅行を計画してみてはいかがでしょうか。

 


出典


西日本旅客鉄道株式会社 JR西日本 JRおでかけネット JR西日本ジパング倶楽部 ジパング倶楽部限定おトクなきっぷ

東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本 JR東日本ジパング倶楽部についてよくある質問

東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本 大人の休日倶楽部

 

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー


情報提供元: ファイナンシャルフィールド
記事名:「 母が「もう一度、昔住んでいた町を歩いてみたい」と言いました。新幹線と宿泊で2人「8万円」ほどかかりますが、シニア向けの割引を使えばどこまで抑えられるのでしょうか? 」