70歳で無職の父が、会社員時代に作ったクレジットカードを今もそのまま使っています。「作ったときは会社員だったから問題ない」と言いますが、無職になったことをカード会社へ伝えなくてもよいのでしょうか?
クレジットカード作成に職業情報が必要な理由
クレジットカードを申し込む際、職業情報を登録しなければならない理由は、申込者に「安定した返済能力があるかどうか」を確かめるためとされています。
クレジットカードは利用代金を後からまとめて支払う仕組みのため、カード会社は申込者に支払い能力があるかどうかを確認する必要があります。そのため、申込者は年収や勤務先などの情報を申告し、カード会社による審査を受けることになります。
定年退職して「無職」になったらカード会社への申告は必要?
今回のケースで、父親は現役時代にクレジットカードを作成して、今もそのまま使い続けています。本人は「問題ない」と言っていますが、家族は心配なようです。
結論からいうと、職業や勤務先が変わった場合は、カード会社への届け出が必要になることがあります。クレジットカードの会員規約では、登録情報に変更が生じた場合、所定の方法で届け出るよう定めているケースがあるためです。
届け出の対象となる情報には、職業や勤務先のほか、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどが含まれることがあります。また、変更が生じた際には、速やかに届け出るよう求められる場合もあります。
退職して無職になった場合も、職業に関する登録情報の変更に該当します。そのため、利用しているカード会社の会員規約を確認し、届け出が必要な場合は所定の手続きを行いましょう。
父親が利用しているクレジットカードについても、会員規約を確認し、退職に伴う登録情報の変更について、どのような届け出が必要なのか確認しておくとよいでしょう。
退職したことを申告するとクレジットカードは使えなくなる?
定年退職して無職になったからといって、それだけで現在持っているクレジットカードが直ちに利用できなくなるとは限りません。これまでの利用状況や支払い状況などに問題がなければ、引き続き利用できる場合もあります。
ただし、勤務先などの変更を届け出ずにいると、カード会社から登録情報の確認を求められたり、状況によってはカードの利用に影響が生じたりする可能性があります。退職した際は、会員規約を確認し、必要な手続きを行いましょう。
今回のケースでも、退職して無職になったことはカード会社へ届け出ておく方が賢明です。
登録情報の変更は、カード会社の会員専用ページなどにログインし、勤務先情報の確認・変更画面から手続きできる場合があります。ただし、カードによっては書面での手続きが必要なケースもあるため、手続き方法が分からない場合は、カード会社の問い合わせ窓口に確認するとよいでしょう。
なお、無職であっても、新たにクレジットカードを申し込める場合があります。申し込み条件や審査基準はカード会社によって異なるため、無職であることだけを理由に申し込みができないとは限りません。ただし、申し込みが可能でも、必ず審査に通るわけではない点に注意が必要です。
職業情報に変更があった場合は原則としてカード会社に届出が必要
転職や退職を理由に職業が変わった場合は、カード会社の会員規約に従い、速やかに登録情報の変更手続きを行うことが大切です。変更を届け出ずに放置すると、会員規約に違反する可能性があり、カードの利用に影響が生じる場合もあります。
ただし、無職になったからといって、直ちにカードが利用できなくなるとは限りません。これまでの支払い状況などによっては、継続して利用できる可能性があります。
まずは利用しているカードの会員規約を確認し、所定の方法で手続きを行いましょう。手続き方法が分からない場合は、カード会社の問い合わせ窓口に確認してください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー