オルカンに「貯金100万円」投資したら、9月「90万円」に下がりショック! 今後“子どもの大学入学”までに回復しなければと不安ですが、やはり「学資保険が安心」ですか? 家計と“リスク許容度”の注意点
オルカンが100万円から90万円に下がる理由
オルカン(eMAXIS Slim全世界株式)は、全世界の株式に幅広く投資する投資信託です。複数の国や地域に分散投資できる一方で、株式市場の下落や為替の変動などによって資産価値が下がることもあります。
100万円が90万円になった場合の下落率は10%で、元の100万円に戻るには90万円から約11.1%の値上がりが必要です。
ただし、今後10年で必ず資産価値が回復するとは限りません。長期投資は資産形成の方法の一つですが、利益や元本の回復が保証されるわけではないからです。
学資保険に切り替えれば安心?
学資保険は、子どもの進学時期などに合わせて教育資金を準備する保険商品です。契約内容によっては、満期保険金や祝い金を受け取れるほか、親に万一のことがあった場合に、その後の保険料の払い込みが免除される仕組みもあります。
一方、学資保険も必ず元本が保証されるわけではありません。商品や契約条件によって受取総額は異なり、途中解約すると払い込んだ保険料を下回る場合もあります。
オルカンは値上がりによる資産増加が期待できる反面、元本割れのリスクがあります。
学資保険は契約時に受取額や保障内容を確認できますが、商品によっては払込保険料を下回る可能性があります。オルカンが下がったから学資保険に切り替えれば安心、と安易にとらえるのではなく、それぞれの特徴を理解して選ぶ必要があります。
入学まで10年あるなら、どう判断する?
値下がりだけを理由に慌ててオルカンを売却するのではなく、まずは10年後に必要な教育費と、ほかに使える貯蓄があるかを確認しましょう。
生活費や緊急時の備えまで投資に回している場合は、相場の下落が家計に影響するおそれがあります。一方、生活費とは別の資金で値下がりを受け入れられるのであれば、長期運用を続ける選択肢もあります。
ただし、子どもの大学入学時期までに相場が回復する保証はありません。
教育費として使う時期が決まっているお金は、必要になる数年前から預貯金など値動きの小さい資産へ段階的に移す方法もあります。投資を続ける部分と、確実に確保しておく部分を分ければ、入学直前に相場下落が起こったとしても影響を抑えやすいです。
まとめ
子どもの教育費として運用していたオルカンの価格が100万円から90万円に下がっても、今後10年で回復するかどうかは分かりません。学資保険に切り替えればよいと思う人もいるかもしれませんが、学資保険も商品によっては元本割れの可能性があるため、必ず安心とは言えないでしょう。
大切なのは、入学時に必要な教育費を把握し、家計の貯蓄状況やリスク許容度に合わせて資金を振り分けることです。値下がりに慌てて判断せず、投資を続ける資金と確実に確保する資金を分けて考えましょう。
執筆者 : 仲千佳
2級ファイナンシャル・プランニング技能士