リボ払いで毎月「1万円」払っているのに、残高はまだ「30万円」…。カードを使い続けていると、いつまでたっても払い終わらないのでしょうか?
リボ払いの概要
「リボ払いの仕組みをおおまかには分かっていても、細かな規定については調べたことがない」という人は多いかもしれません。通常のクレジットカード払いでは、使用した額と同じ額を、そのまま支払い月に支払います。
一方リボ払いでは、使用した額よりも少ない額を支払えます。例えば、「ある月に30万円を使い、支払い月に1万円だけ払う」ことが可能です。リボ払いの代表的な方式は、次の2種類です。
・定額方式:残高に関係なく毎月一定額を支払う(例:月々1万円)
・残高スライド方式:残高に応じて支払額が増減する(例:9月は2万円、10月は1万円)
なおリボ払いには手数料がかかります。毎月の支払額を元金と手数料両方に充てるのか、元金のみに充てて手数料を別途支払うかは、契約によって変わります。
毎月1万円払っても残高が減らないのはなぜ?
今回のケースで、毎月1万円を返しているのに残高が30万円を切らない理由として考えられるのは、支払額のうち元金に充てられる額よりも、新たなリボ払いの利用額が多いことです。
例えば、次の設定でリボ払いをしていると仮定しましょう。
・月初残高(元金):30万円
・毎月の支払総額:1万円(手数料と元金に充てる)
・手数料率:年率18%
・手数料率が適用される日数:30日間
この場合、手数料は「30万円×18%÷365日×30日」で、約4438円です。1万円で支払おうとすると、手数料約4438円と、元金約5562円分に充てられます。
しかし新たなリボ払いの利用額が5562円を超えると、せっかく減らした元金が増えてしまいます。その結果、30万円は目減りするどころか、むしろ増えていってしまうでしょう。
毎月の支払額を元金のみに充てて、手数料を別途支払うとしても、同じことが当てはまります。1万円支払って元金を29万円に減らしても、新たなリボ払いの利用額が1万円超あれば、やはり残高は減りません。
反対に、新たなリボ払いの利用をやめて毎月1万円を払い続けた場合、同じ条件で計算すると完済までに40ヶ月(3年4ヶ月)かかります。この間に支払う手数料は合計で約9万9490円となり、元金30万円に約10万円を上乗せして払う計算です。
なお実際の計算は、利用日や締め日、支払方式などで異なります。詳しくは明細を確認しましょう。
完済に向けて明細と支払額を見直す
残高30万円を減らすには、現在の支払い方法を見直す必要があります。具体的には次のような方法を検討できます。
・毎月の支払額を増やす
・ボーナスなどで残高の一括返済や繰上げ返済をする
・新たなリボ払いの利用をしないか、元金の返済に充てられる額よりも少なくする
・金利が低いローンに借り換える
金利が低いローンに借り換える場合、まず現在のリボ払いの手数料率を確認し、それよりも低い金利で支払いを続けられるサービスを探しましょう。例えば、現在の年率18%より低い15%で借り換えられた場合を考えてみましょう。
先ほどの計算では金利が18%だと、手数料は「約4438円」でした。一方15%だと手数料は「約3699円」です。1万円を元金と手数料の両方に充てる場合、元金に割り振れる額が多くなります。手数料を別途支払う場合は、手数料払いが少なくなり、総支払額をおさえられます。
新たなリボ払いの利用額が多いと元金は減りにくい
クレジットカードのリボ払いで毎月の支払額が少ないと、元金に充てる額よりも新たなリボ払いの利用額が上回って、元金がなかなか減りません。
完済を目指すには、毎月の支払額を増やしたり、カード利用をストップするか減らしたり、金利が低いローンに借り換えたりなどの手段を講じる必要があります。
出典
一般社団法人日本クレジット協会 リボ払いの特徴と利用上の注意
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー