毎週「イオン」で買い物をするわが家。夫が「株を買えば優待もラウンジも使えてお得じゃない?」と言いますが、株の購入費用まで考えると、本当に元が取れるのでしょうか?
「イオン」の株を100株買うには約12万円が必要
イオン株式会社の株主優待を受けるには、原則として100株以上を保有する必要があります。
2026年10月20日時点の終値は1株1159.5円です。100株購入する場合、必要な資金は11万5950円となります。なお、証券会社によっては売買手数料がかかります。
イオンは2025年9月に1株を3株に分割しました。そのため、以前より少ない金額で100株を購入できるようになっています。
株主優待を受けるには、2月末または8月末の権利確定日に株主として登録されている必要があります。実際には、その数営業日前に設定される「権利付最終日」までに購入しましょう。
株価は日々変動するため、購入前には最新の価格を確認することが大切です。
株主優待では買い物代金の最大7%が還元され、イオンラウンジも使える
イオンの株主になると、「オーナーズカード」が発行されます。対象店舗でカードを提示し、指定された方法で支払うと、保有株数に応じて買い物代金の1~7%が還元されます。
還元率は100株以上200株未満で1%、200株以上300株未満で2%、300株以上1500株未満で3%です。さらに保有株数が増えると、最大7%まで上がります。
ただし、還元対象となる買い物金額は半年間で100万円までです。また、対象外の商品もあるため注意しましょう。毎月20日・30日の「お客さま感謝デー」には、条件を満たせば5%割引と株主優待の還元を併用できます。
さらに、株主はイオンラウンジも利用できます。2026年5月以降、100~299株の株主は月4回、300~1499株なら月8回利用できます。ラウンジでは飲み物などのサービスを受けられますが、事前予約が必要です。利用できる店舗や条件も確認しておきましょう。
毎週1万円の買い物なら、株の購入費用は何年で元が取れる?
毎週イオンで1万円の買い物をする家庭を例に考えてみましょう。年間の買い物金額は52万円です。100株保有している場合、還元率は1%なので、年間5200円が戻ってくる計算になります。
さらに、イオンは株主に配当金も支払っています。2027年2月期の年間配当予想は1株15円なので、100株なら税引前で1500円です。
つまり、買い物の還元額と配当金を合わせると、年間6700円のメリットが期待できます。購入費用の11万5950円を6700円で割ると、約17.3年となります。
ただし、この試算は株価や優待制度、配当金が変わらず、毎年同じ金額の買い物をする場合の計算です。配当金への税金も考慮していません。
また、株式は保有中も資産として残ります。そのため、17.3年は購入費用と同額の優待・配当を受け取るまでの目安であり、実際の損益がゼロになるまでの期間ではありません。
イオンの株は優待だけでなく、株価の変動も考えて購入しよう
イオンの株は、毎週買い物をする家庭にとって魅力的な優待があります。ただし、株価が下がると、優待や配当で得た金額以上の損失が発生する可能性があります。
例えば、11万5950円で購入した株の価値が10万円になった場合、評価上の損失は1万5950円です。この損失を年間6700円の優待と配当で補うには、約2.4年かかる計算になります。
また、配当金や優待制度は将来変更される可能性もあります。購入を検討する際は、優待の魅力だけで判断せず、家計に余裕があるか、長期間保有できるかを確認しましょう。
イオンを日常的に利用する家庭なら、買い物の節約と株主としての楽しみを両立できる可能性があります。まずは年間の買い物金額から還元額を計算し、無理のない範囲で投資を検討してみてはいかがでしょうか。
出典
イオン株式会社 株主優待制度
イオン株式会社 イオンの株主になるとこんなにお得
イオン株式会社 株式分割とそれに伴う株主優待制度の拡充について 2026年2月28日基準より、株主優待制度を拡充いたします。
イオン株式会社 その他株主優待制度等の決定に関するお知らせ
イオン株式会社 配当状況
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー