そもそもAPTX4869はどんな薬?


APTX4869は、工藤新一が幼児化する原因となった薬です。基本的には飲んだ者を死亡させ、体内から毒物が検出されない「証拠が残らない完全犯罪用の毒薬」として暗殺用に使われます。

 

しかし、ごくまれな確率で細胞の自己破壊プログラム(アポトーシス)が偶発的に作用し、体が幼児化するという奇跡的な副作用を引き起こします。

 


薬の価格はどうやって決まるの?


APTX4869が販売されたときの値段が気になるところですが、そもそも薬の値段とはどのように決められるのでしょうか。

 


日本の薬の値段は国が決める


薬の値段の決め方は「類似薬効比較方式」と「原価計算方式」の2種類が存在します。

 

前者は新薬の薬価を決めるときに、すでに市場にある最も似た薬(最類似薬)の「1日薬価」を基準にして同じ価格になるように計算する方法です。

 

後者は比較できる既存の類似薬がない新しい医薬品(新薬)の価格を、製造や販売にかかる費用を積み上げて決める算定方法になっています。

 

APTX4869の効能である「幼児化」は他に類似する薬がありません。そのため、原価計算方式で考えるとよいでしょう。

 


現実の最高薬価から考える!APTX4869は数億円!


他に類似するものがなく、高価な薬といえば、「エレビジス」が挙げられます。デュシェンヌ型筋ジストロフィーの遺伝子治療薬であるこの薬は、厚生労働省が承認した過去最高額の薬であり、1回約3億円という価格が設定されました。

 

前例のないAPTX4869も、もし日本で公認されたら「数億円クラス」になる可能性があります。

 

ただし、若返り目的などで爆発的な需要が見込まれる場合、原価計算方式の性質上、単価が抑えられる可能性もあります。

 


アメリカで売ったら3倍以上!?


製薬会社が薬価を自由に設定できるアメリカではどうでしょうか。 アメリカの薬価は日本と比べ3倍以上になる場合もあります。

 

もしAPTX4869をアメリカで販売する場合、日本よりはるかに高額な値段が付けられるかもしれません。黒の組織も、より高い利益を得られるアメリカでの流通を狙う可能性があります。

 


20年後に灰原哀(宮野志保)が製薬会社でジェネリックAPTX4869をつくったら半額程度!


新薬(先発医薬品)は特許出願から原則20年間、開発した製薬会社が独占的に製造・販売できます。しかし特許期間が満了すると、他の製薬会社も同じ有効成分を持つジェネリック医薬品(後発医薬品)を製造できるようになります。

 

ジェネリック医薬品の薬価は先発医薬品より3〜6割ほど安く設定されるのが一般的です。もし20年後に特許が切れ、研究開発費の抑えられたジェネリックAPTX4869が登場すれば、先発品の半額程度で流通するかもしれません。

 


まとめ


APTX4869が実在して流通した場合、日本国内では数億円、薬価が高いアメリカではその3倍ほどの値段が付くことが予想されます。もし20年後にジェネリックAPTX4869が販売されれば先発品よりも大幅に安くなるため、未来の灰原哀が薬価で黒の組織に対抗する、といった展開を想像してみるのも面白いかもしれません。

 

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー


情報提供元: ファイナンシャルフィールド
記事名:「 『名探偵コナン』「小さくなるクスリ」APTX4869が販売されたら価格はいくら?考察してみた! 」