【函館】国宝「中空土偶・カックウ」まで、函館駅から“車で60分”!? 観光客はアクセスしにくい?「函館市縄文文化交流センター」の“入館料・開館時間・アクセス”を、在住ライターが実際に確かめてみた
函館駅からはバスで約1時間30分、片道1500円かかる
函館市縄文文化交流センターは、函館市の中心部から離れた臼尻町にあります。公共交通機関を使う場合は、函館駅前から路線バスに乗り、最寄りのバス停から歩いて向かうのが基本的なルートです。
函館バス99系統で「垣ノ島遺跡下」へ
函館バス株式会社によると、センター方面へは函館駅前の6番のりばから99系統が運行しています。降車するバス停によって、乗車時間と運賃は図表1のように異なります。
図表1
| 降車バス停 | 最寄りの施設 | 乗車時間の目安 | 運賃 |
|---|---|---|---|
| 垣ノ島遺跡下 | 函館市縄文文化交流センター、垣ノ島遺跡 | 約1時間30分 | 1500円 |
| 大船遺跡下 | 大船遺跡 | 約1時間40分 | 1600円 |
函館バス株式会社 JR函館駅前からのアクセスより筆者作成
センターを目的とするなら、垣ノ島遺跡下で降りれば大船遺跡下より運賃を100円抑えられます。なお、同じく南茅部方面に運航している「古部」「椴法華」行きの便は南茅部支所前での乗り換えが必要です。路線バスは施設の前までは行かず、バス停から徒歩10分程度かかるため、時間に余裕をもって計画しましょう。
函館バスは2026年10月1日に冬期ダイヤへの改正を予定しているため、乗車前に最新の時刻表をご確認ください。なお、シャトルバスも運行していますが、運行期間などの詳細については函館バスへ直接問い合わせる必要があります。
国宝の土偶は畑仕事の最中に見つかった
写真1
筆者撮影
中空土偶は、計画的な発掘調査で掘り出されたものではありません。偶然の発見から国宝指定に至るまでの経緯を知っておくと、展示室で実物を前にしたときの印象も変わります。
畑の耕作中に偶然見つかり、北海道初の国宝に
文化遺産オンラインによると、この土偶は昭和50年に畑を耕している最中に発見されたものです。その後、昭和54年に国の重要文化財となり、平成19年には北海道で初めて国宝に指定されました。
内部が空洞に作られていることから「中空土偶」と呼ばれています。出土した南茅部の「茅」と中空の「空」を合わせ、「茅空(カックウ)」という愛称で親しまれています。
高さ41.5センチの中空土偶としては最大の大きさ
函館市縄文文化交流センターによると、中空土偶のスペックを紹介します。
図表2
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 高さ | 41.5センチ |
| 幅 | 20.1センチ |
| 重さ | 1745グラム |
| 時代 | 縄文時代後期後半(約3500年前) |
| 国宝指定 | 2007年 |
函館市縄文文化交流センター 施設案内より筆者作成
中空土偶としては最大で、頭部から脚先まで全身が薄く精巧に作られており、文様構成にも優れています。縄文時代の信仰や精神文化を知るうえで欠かせない資料とされており、館内の展示室4「国宝」で実物を見学可能です。
入館料は大人300円、ただし毎月最終金曜日も休館
入館料は大人300円と手ごろですが、月曜日以外にも休館日があります。遠方から訪ねて入館できないという事態を避けるため、料金とあわせて開館日も確認しておきましょう。
写真2
筆者撮影
入館料と函館市民向けの割引
函館市縄文文化交流センターによると、入館料は図表3のとおりです。
図表3
| 区分 | 個人 | 団体(20人以上) |
|---|---|---|
| 一般 | 300円 | 240円 |
| 学生・生徒・児童 | 150円 | 120円 |
| 未就学児 | 無料 | 無料 |
| 65歳以上(函館市民) | 150円 | 150円 |
函館市縄文文化交流センター 施設案内より筆者作成
開館時間と休館日は季節によって変わる
函館市縄文文化交流センターの開館時間と休館日は、以下のとおりです。
・開館時間(4月1日~10月31日):9時~17時
・開館時間(11月1日~3月31日):9時~16時30分
・休館日:月曜日(休日の場合は最も近い平日)
・休館日:毎月最終金曜日(館内整理日)
・休館日:12月29日~1月3日、年1回2週間程度の特別整理期間
冬は閉館が30分早まるため、帰りのバスの時刻とあわせて見学時間を見積もっておきましょう。
バスで訪ねるなら交通費は3,000円、帰りの便から逆算して計画を
函館市縄文文化交流センターの入館料は大人300円ですが、函館駅から路線バスで往復すると運賃は3000円かかり、合計3300円になります。南茅部方面へのバスは便が限られるため、乗り遅れないことが大切です。
出発前に休館日と最新の時刻表を確認し、余裕のある行程で国宝のカックウに会いに出かけてみてはいかがでしょうか。
執筆者 : 木彫りグマ
FP2級、北海道在住ライター