『ドラゴンボール』亀仙人の生活は年金だけで可能?島暮らしコストを試算
亀仙人の暮らしを現実に当てはめると?
亀仙人の生活スタイルを整理
亀仙人がウミガメと暮らす「カメハウス」は、作中では南の海に浮かぶ小島にあり、時期によっては孫悟空をはじめとした弟子や仲間が居候することもあります。
暮らしは悠々自適そのもので、家賃や住宅ローンを支払っている様子はなく、弟子の指導以外の仕事に追われる描写もありません。つまり、亀仙人の暮らしは「離島でのセカンドライフ」に近いものと言っていいでしょう。
島暮らしにはどんなお金がかかる?
現実で離島での一人暮らしを想定した場合、月々の生活費はどの程度かかるのでしょうか。今回は持家がある方の生活費平均に、離島特有の費用も上乗せして算出します。
・食費:約4万円〜5万円
・光熱費:約1万5000円
・通信費:約5000円
・日用品:約5000円
・離島特有の交通費・燃料費:約1万円
・建物の修繕費積立:約1万円
これらを合計すると、毎月の固定費は約8万5000円〜9万5000円程度です。
その他医療費や、固定資産税、火災保険、家電の買い替えなどの臨時支出も必要となる上、離島では輸送条件などの影響で生活コストが高くなるケースも考えられます。
年金だけで亀仙人の暮らしは実現できる?
年金収入で生活費をまかなえる?
初登場時点で300歳を超える老齢である亀仙人の収入源として、まず候補に上がりそうなのは「年金」でしょう。
厚生労働省「公的年金シミュレーター」で試算すると、国民年金のみを受給する場合、満額でも月7万円前後となります。生活費を月10万円とすると、毎月3万円ほど不足する計算です。
一方、定年まで会社員として年金保険料を満額納めた方の厚生年金は、国民年金と合わせて月15万円前後といわれています。この場合は多少余裕が生まれますが、住宅の修繕や医療費などの臨時支出に際しては、やはり十分とはいえないでしょう。
実は亀仙人は「資産家」かもしれない
こうした収支事情を想定した上で、亀仙人が特段、お金に困っていないように見える理由としては、やはり十分な資産形成ができているという可能性が高そうです。
例えば、老後資金の形成手段として近年ポピュラーになりつつあるNISAは、長期・分散・積立投資を軸にしています。数百年を生きる亀仙人が類似の投資商品で資産運用した場合、常人よりはるかに長い期間をかけて、堅実に資産を積み上げることができたでしょう。
また、武術の師範として育てた弟子からの寄付・支援に加え、作中でもあるように身元を隠しての武術大会への出場による賞金といった収入源も考えられます。
さらに、持家であるカメハウスに住宅ローンや家賃といった支出・負債の心配がないことも、余裕をもたらしている要因のひとつなのかもしれません。
亀仙人の暮らしから学べる老後資金の考え方
医療の利便性や追加費用などを気にせず孤島で生活するのは、我々よりも遥かに長寿なだけでなく、武術家としての人脈と、並外れた健康体をもつ亀仙人だからこそ実現できる暮らしといえそうです。
現代を生きる我々にとって、亀仙人のような暮らしを年金のみで実現するのは簡単ではありません。持家の効果や計画的な貯蓄・資産形成など、長期的な視点をもって老後資金を準備しておくことが重要でしょう。
出典
総務省 家計調査(家計収支編)2025年
厚生労働省 老齢年金試算公的年金シミュレーター
総務省 家計調査(家計収支編)2025年 第8表 住居の所有関係別1世帯当たり1か月間の支出(単身世帯)R列
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー