毎月の給料をほぼ使い切っていて貯金はほとんどありません。「貯金ゼロの人も意外と多い」と聞きますが、実際どのくらいいるのでしょうか? 貯金は手取りの何割くらいできれば安心ですか?
貯金ゼロの人はどれくらいいる? 2025年の調査結果
金融経済教育推進機構(J-FLEC)が公表した「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」によると、金融資産を保有していない世帯の割合は、単身世帯で30.1%、二人以上世帯で15.7%でした。
つまり、一人暮らしでは約3人に1人、二人以上の世帯では約6人に1人が金融資産を保有していないことになります。
ただし、この調査では日常的な支払いに使う預貯金を金融資産に含めていません。そのため、銀行口座にお金があっても、将来に備えた貯蓄がなければ「金融資産非保有」に分類される場合があります。
また、貯金額は年齢や収入、家族構成などによって異なります。貯金の目標額を決める際は、こうした違いも踏まえ、自分の生活に合った金額を設定するとよいでしょう。
毎月の貯金額を決める際のポイント
毎月の貯金額は、手取り収入の10~20%を一つの目安として考えるとよいでしょう。例えば、毎月の手取りが20万円の場合、10%なら2万円、20%なら4万円です。また、手取りが25万円の場合は2万5000~5万円、30万円なら3万~6万円となります。
ただし、この割合はあくまで家計管理の目安であり、必ずしも安心できる貯金額を示すものではありません。特に、家賃の負担が大きい人や子育て中の世帯などでは、手取りの20%を貯金することが難しい場合もあります。
そのため、貯金がほとんどない人は、まず手取りの5%程度から始めるのも一つの方法です。例えば、手取り20万円の場合は月1万円を貯金に回すことになり、1年間続ければ12万円を貯められます。
また、急な病気や失業などに備えて、生活費の3~6ヶ月分程度を当面の貯蓄目標にする方法もあります。毎月の生活費が15万円の場合は、45~90万円が目安となる計算です。
とはいえ、生活費の3~6ヶ月分を一度に貯めるのは難しいため、最初から高い目標を設定する必要はありません。まずは生活費1ヶ月分を目標にするなど、無理のない範囲で段階的に貯蓄を増やしていくとよいでしょう。
貯金ゼロからお金を貯めるための3つの方法
貯金を増やすには、毎月のお金の使い方を見直し、無理なく続けられる方法を取り入れることが大切です。まず取り組みたいのが、固定費の見直しです。固定費とは、家賃や通信費、保険料など、毎月継続して発生する支出を指します。
例えば、スマートフォンの料金プランを変更して月3000円節約できれば、年間3万6000円を貯金に回せます。また、利用していないサブスクリプションサービスを解約することも、支出を減らすうえで効果的です。
次に、先取り貯金を取り入れる方法があります。先取り貯金とは、給料を受け取った時点で一定額を貯蓄用口座に移す方法です。
余ったお金を貯金しようとすると、支出が増えた月には十分な金額を残せない可能性があります。そのため、給料日に自動で積み立てる仕組みを利用し、貯金を習慣化するとよいでしょう。
また、毎月の支出を把握することも欠かせません。家計簿アプリや銀行口座の利用明細などを活用し、何にいくら使っているのかを整理することが大切です。そうすることで、無駄な支出や節約できそうな項目を見つけやすくなり、効率的な家計の見直しにつながります。
無理のない貯金額を決めて少しずつ貯蓄を増やそう
2025年の調査によると、金融資産を保有していない世帯は一定数存在しており、貯金がほとんどないことは決して珍しいことではありません。ただし、貯金額は年齢や収入、家族構成などによって異なるため、他人と比較しすぎないことが大切です。
毎月の貯金は「手取りの10~20%」が目安ですが、難しい場合は手取りの5%からでも問題ありません。貯金を続けるには「固定費の見直し」「先取り貯金」「支出の把握」など、日々のちょっとした工夫が役立ちます。無理のない目標を設定し、自分のペースで少しずつ増やしていきましょう。
出典
金融経済教育推進機構(J-FLEC) 家計の金融行動に関する世論調査 2025年 二人以上世帯、単身世帯 集計データ 各種分類別データ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー