会計でクレジットカードを出したら「PayPayなら使えます」と言われて困惑…。同じキャッシュレスでも、カードを使えない店があるのはなぜ?
PayPayが使えてもクレジットカードが使えるとは限らない
まず知っておきたいのは、「キャッシュレス対応=すべてのキャッシュレス決済が使える」という意味ではないことです。
キャッシュレス決済には、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、QRコード決済などがあります。経済産業省によると、2025年の国内のキャッシュレス決済比率は58.0%でした。そのうち、クレジットカードは82.7%、コード決済は10.2%を占めています。
クレジットカードとPayPayは、どちらもキャッシュレス決済ですが、同じサービスではありません。そのため、店舗はそれぞれについて導入するかどうかを決めます。
例えば、店頭にPayPayのQRコードが置いてあっても、その店がクレジットカード決済を導入していなければ、カードで支払うことはできません。反対に、クレジットカードは使えてもPayPayは使えない店もあります。
店舗がPayPayだけを導入する理由は手数料や導入コストにあると考えられる
店舗がPayPayだけを導入する理由のひとつとして、費用の違いが挙げられます。
PayPay公式によると、店舗が負担する決済システム利用料率は、契約するプランなどによって取引金額の1.60%または1.98%です(2026年10月現在)。いずれも税別で、決済のたびに利用料が発生します。
クレジットカード決済でも、一般的に店舗は決済金額に応じた手数料などを負担します。ただし、手数料率やその他の費用は利用する決済サービスや契約内容によって異なるため、クレジットカードのほうが必ず高いとは限りません。
導入時の設備も異なります。PayPayでは、利用者が店頭のQRコードをスマートフォンで読み取って支払う方式があります。PayPay公式では、この方式について初期導入費用0円で始められると案内しています。
一方、クレジットカード決済は、契約するサービスによってカードを読み取る端末などが必要です。
特に個人商店や小規模な飲食店では、キャッシュレスに対応しながら費用を抑えたいと考えることもあるでしょう。その結果、すべての決済方法を導入せず、PayPayなど一部のサービスだけに対応するケースがあります。
会計で困らないために利用できる決済方法を事前に確認しよう
利用者からすると、クレジットカードもPayPayも「現金を使わずに支払える」という点では同じです。そのため、会計時に初めてカードが使えないと分かり、困ることもあるでしょう。
特に普段から現金をあまり持ち歩かない人は注意が必要です。店頭に「PayPay使えます」と表示されていても、クレジットカードが使えるとは限りません。
初めて利用する店では、入店時や注文前に利用できる支払い方法を確認しておくと安心です。店頭やレジ付近の表示を見るほか、分からなければ店員に確認するとよいでしょう。
また、普段はクレジットカードで支払う人でも、少額の現金やQRコード決済など、別の支払い方法を用意しておけば会計時に慌てずに済みます。
まとめ
クレジットカードとPayPayは、どちらもキャッシュレス決済ですが、店舗にとっては別々の決済サービスです。PayPayを導入しているからといって、クレジットカードも使えるとは限りません。
店舗は手数料や導入費用、必要な設備などを考えて、対応する決済方法を選びます。その結果、「現金とPayPayには対応するが、クレジットカードには対応しない」という店もあります。
キャッシュレス決済が普及しても、利用できる支払い方法は店舗ごとに異なります。会計時に困らないよう、特に初めて訪れる店では利用可能な決済方法を事前に確認しておくと安心でしょう。
出典
経済産業省 2025年のキャッシュレス決済比率を算出しました
PayPay 実店舗への導入 費用と振込サイクル
PayPay 実店舗への導入 よくあるご質問 導入時にかかる費用はありますか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー