神戸ソフト、ブラウザのタブの中でNode.jsが動く小さな仮想マシン「OpenVessel」をオープンソースで公開 npm installから開発サーバーまで、PCにもサーバーにも何も入れずに
Dream News 2026年10月27日 10:00:00
OpenVessel:https://kobesoft.co.jp/technology/openvessel/
デモ:https://kobesoft-labs.github.io/openvessel-demo/
GitHub:https://github.com/kobesoft-labs/openvessel
【画像 https://www.dreamnews.jp/press/366387/images/bodyimage1】
▲ OpenVessel のデモ。Node.js・npm・Astro がブラウザのタブの中で動き、左でファイルを編集すると右のサイトがその場で作り直されます
開発の背景
Node.js のプロジェクトを動かすには、ふつうは開発者のPCに Node.js を入れ、版をそろえ、依存するパッケージを入れてから開発サーバーを起動します。OSや設定の違いで動いたり動かなかったりすることがあり、人に同じ環境を渡すには、同じ手順をもう一度たどってもらう必要があります。
OpenVessel は、この開発環境の一式をブラウザのタブの中に用意します。URLを開くだけで開発環境がそろい、Chromium 系のブラウザがあれば、どのPCでも同じ環境で動きます。
OpenVessel の特長
1. Node.js の似せ物ではなく、Node.js そのもの
Node.js v22 の JavaScript の部分(lib/)を、書き換えずにそのまま動かします。作り直したのは、Node.js が C++ で書いている部分だけです。エラーの文言やイベントの順番が Node.js と同じになり、新しい Node.js への追従もしやすくなります。2026年10月24日時点で、Node.js 自身の試験のうち、ブラウザで実行できる1,237本すべてに通っています。
2. ネイティブのモジュールは WebAssembly で
esbuild・rollup・lightningcss・sharp など、OSごとのバイナリを配るパッケージは、その WebAssembly 版を使います。WebAssembly 版が無いものには、同じプロジェクトを WebAssembly にコンパイルした互換パッケージを用意しています。
3. ポートを1つも開かない
開発サーバーは、仮想マシンの中の仮想のポートで待ち受けます。プレビューは Service Worker を通してそこにつながるため、手元のマシンにもネットワークにも、ポートは1つも開きません。外への通信は、埋め込む側のページが決める1つの関所を通ります。
4. オリジンを分けて隔離
埋め込む側のページ・仮想マシン・プレビューを別々のオリジンに置きます。プレビューしているサイトのコードから、仮想マシンや埋め込む側のページには触れられません。
5. Astro のサイトがそのまま動く
静的サイトを作るフレームワーク Astro(バージョン5・6・7)のために作りました。npm install、ビルド、変更がすぐに反映される開発サーバー、プレビューまでをタブの中で行えます。2026年10月24日時点で、公開されている実際の Astro のサイト147本のうち131本がビルドできています。
【画像 https://www.dreamnews.jp/press/366387/images/bodyimage2】
▲ デモのターミナルで astro build を実行したところ。ビルドもタブの中で完了します
想定する使いみち
・製品への組み込み:CMS・オンラインのエディタ・AIの開発ツールの中に、本物の npm と Node.js が動く開発環境を組み込み、編集した内容をその場でビルドしてプレビューする
・チュートリアル・ドキュメント:読者ひとりずつに隔離された開発環境を用意し、環境構築の説明を飛ばして本物のコマンドを試してもらう
・テンプレート・プルリクエストのプレビュー:変更したサイトやテンプレートを、サーバーを用意せずにその場でビルドして見せる
・開発環境の配布:新しく加わった人や社外の協力者に、URLだけで同じ開発環境を渡す
開発環境を提供する側が、利用者ごとのサーバーやコンテナを用意する必要はありません。npm install もビルドも開発サーバーも、利用者のブラウザが動かします。
ライセンス・導入支援
OpenVessel は Apache License 2.0 のオープンソースソフトウェアで、商用の製品・サービスへの組み込みを含めて無料で利用できます。自社の製品への組み込みの設計や配信の構成、互換パッケージの追加などは、開発元の神戸ソフトがお手伝いします。
OpenVessel はクリーンルームで開発しています(ほかのブラウザ内のランタイムのソースは参照していません)。デモは Chrome・Edge などの Chromium 系のブラウザでご覧ください。
会社概要
会社名:神戸ソフト株式会社
所在地:〒650-0031 兵庫県神戸市中央区東町123-1 6F
代表者:代表取締役 松岡 利昌
設立:2023年10月
事業内容:システム開発・アプリ開発の受託開発
URL:https://kobesoft.co.jp/
配信元企業:神戸ソフト株式会社
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情報提供元: Dream News