インターテック、EU炭素国境調整措置(CBAM)の検証機関として認定を取得 ― セメント・鉄鋼・アルミニウム・肥料・水素・電力の6分野を対象に、埋込排出量の第三者検証を提供 ―
Dream News 2026年10月19日 09:00:00
2026年10月13日にSwedacから発表された本認定は、スウェーデンの検証機関として初のCBAM認定となります。
今回の認定は、セメント、鉄鋼、アルミニウム、肥料、水素、電力の6分野を対象としています。Intertek Certification ABは、認定範囲に基づき、CBAM対象品を製造する施設の埋込排出量に関する第三者検証サービスを提供します。
本認定取得を受け、2026年10月より日本国内のお客様向けに、インターテック・サーティフィケーション株式会社が窓口となり、CBAM第三者検証サービスの提供を開始します。
<CBAMとは>
CBAM(Carbon Border Adjustment Mechanism:炭素国境調整措置)は、EUへ輸入される特定の炭素集約的な製品について、その製造時に発生した温室効果ガスの排出量に、EU域内で製造される製品と同等の炭素価格を反映させる制度です。
EU排出量取引制度(EU ETS)を補完し、生産活動が排出規制の緩い国や地域へ移転する「カーボンリーケージ」を防止するとともに、世界各地で低炭素な生産への移行を促すことを目的としています。
CBAMは移行期間を経て、2026年から本格運用に入りました。EU域内の輸入者には、対象品に含まれる埋込排出量の算定、申告、CBAM証書への対応などが求められます。実際の排出量データをCBAM申告に使用する場合は、認定検証機関による検証を受ける必要があります。
対象となるのは、以下の6分野に属する特定の物品です。
● セメント
● 鉄鋼
● アルミニウム
● 肥料
● 水素
● 電力
<CBAM検証機関としての認定取得の意義>
CBAMの本格運用に伴い、EU向けに対象品を供給する製造事業者には、埋込排出量を適切に算定するだけでなく、その算定に使用する活動量、排出係数、算定方法および証拠資料を適切に管理し、第三者による検証に対応できる体制を整備することが求められます。
CBAMにおける第三者検証は、対象品を製造する施設の排出量報告書について、独立した立場から算定結果や管理プロセスを確認し、申告に使用される気候関連データの信頼性を支える役割を担います。
認定検証機関には、対象となる活動グループに応じた技術的能力に加え、公平性、独立性および一貫した検証手続きに関する要求事項への適合が求められます。Intertek Certification ABは、EN ISO/IEC 17029およびEN ISO 14065に基づき、CBAMの6分野を対象とする認定を取得しています。
今回の認定取得により、インターテックは、CBAM対象品を製造するEU域外の事業者およびEU域内の輸入者に対し、認定範囲に基づく埋込排出量の第三者検証を提供できる体制を整えました。
<インターテックのGHG・脱炭素分野における実績>
Intertek Certification ABは、従来からEU ETSにおける温室効果ガス排出量検証の認定を受けており、今回、その知見をCBAM対象品の埋込排出量検証へと展開します。
日本においても、インターテック・サーティフィケーション株式会社は、ISO 14064に基づく組織のGHG排出量検証や、ISO 14067に基づく製品カーボンフットプリント(CFP)検証を提供しています。また、東京都および埼玉県の登録検証機関として排出量検証を行うほか、GXリーグおよびGX-ETSの登録検証・確認機関として、国内の排出量取引制度における第三者検証・確認にも対応しています。
こうした国内外のGHG検証に関する知見とグローバルネットワークを活かし、認定取得法人および各国の専門チームと連携して、日本企業のCBAM対応を支援します。
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<インターテックが提供する主なサービス>
インターテックは、CBAMへの対応を進めるEU域外の製造事業者およびEU域内の輸入者に対し、以下のサービスを提供します。
● CBAM対象品の年間埋込排出量に関する第三者検証
● 製造施設の排出量報告書に関する確認
● モニタリング計画のレビュー
● 対象工程、システム境界および排出源の確認
● 活動量、排出係数および算定方法の確認
● 算定結果と原資料・証拠資料の照合
● データ収集、算定、承認および記録管理プロセスの確認
● CBAM制度および検証要求事項に関するトレーニング
● 本番検証に向けたプレ検証・ギャップ分析
インターテックのグローバルサービスには、モニタリング計画のレビュー、年間埋込排出量の独立した検証、トレーニング、ギャップ分析が含まれています。
実際のサービス内容および検証範囲については、CBAM関連規則、対象製品、製造活動、対象期間ならびにIntertek Certification ABの認定範囲に基づき、案件ごとに確認します。
<CBAM対応に向けた企業の主な課題>
CBAMへの対応に当たっては、単に埋込排出量を計算するだけでなく、算定に必要な情報を継続的かつ適切に収集、管理できる仕組みを構築することが重要です。
特に、複数の製品、工程、製造施設またはエネルギー源を取り扱う企業では、以下のような課題が想定されます。
● CBAM対象品およびCNコードの特定
● 製造工程とシステム境界の整理
● 直接排出および間接排出の対象範囲の特定
● 活動量データの収集方法と責任者の明確化
● 適切な排出係数および算定方法の選定
● データの欠損、推計および不確実性への対応
● 原資料から排出量報告書までのトレーサビリティ確保
● EU輸入者とのデータ連携
● モニタリング計画と算定手順の文書化
● 認定検証機関による検証を見据えた証拠資料の保存
また、実際の排出量データを使用する場合、製造施設の排出量報告書は認定検証機関による検証の対象となります。そのため、EU輸入者の申告期限から逆算し、対象範囲の確認、モニタリング計画の整備、データ収集、排出量算定、内部確認および第三者検証の日程を早期に整理する必要があります。
インターテックは、第三者検証、トレーニングおよびプレ検証・ギャップ分析を通じて、CBAM対応における排出量データの信頼性確保と、企業の説明責任・サプライチェーン透明性の向上を支援します。
<対象となる主な企業・組織>
本サービスは、以下のような企業・組織を主な対象としています。
● EU向けにCBAM対象品を製造・輸出する事業者
● 実際の排出量データをCBAM申告に使用することを検討している製造事業者
● 製造施設の排出量報告書について、認定検証機関への依頼を検討している企業
● CBAM対象品をEU域内へ輸入する輸入者
● サプライヤーから埋込排出量データを収集する商社・輸入事業者
● EU輸入者から排出量データや第三者検証を求められている日本企業
● CBAMに関する社内体制やデータ管理プロセスを整備したい企業
● 本番検証前のプレ検証・ギャップ分析を希望する企業
● CBAM制度や算定・検証要求事項に関するトレーニングを希望する企業
<コメント>
インターテック日本グループ
日本統括代表・代表取締役
木村 朋聡
「CBAMの本格運用に伴い、企業には埋込排出量の算定に加え、その根拠となるデータの信頼性を示すことが求められています。今回の認定取得を重要な一歩と捉え、インターテック日本グループは、認定取得法人およびグローバルの専門チームと連携し、日本企業のCBAM対応とサプライチェーンの透明性向上を支援してまいります。」
<インターテックについて>
Total Quality. Assured.
インターテックは、英国に本部を置く総合品質保証サービスのリーディングカンパニーです。
100カ国以上に展開する1000を超える研究所とオフィスのネットワークを活用し、お客様の事業運営やサプライチェーンに最適化された保証・試験・検査・認証ソリューションを提供しています。
当社の使命は「世の中に品質、安全性とサステナビリティをもたらす」ことであり、24時間365日、ミッションクリティカルな品質保証サービスを通じて、お客様の持続可能かつ機能的な事業運営を支援しています。
インターテック日本グループ公式サイト:
https://intertekjp.com/
<お問い合わせ>
インターテック・サーティフィケーション株式会社
サステナビリティアシュアランス
Web:https://ba.intertek-jpn.com/contact/
配信元企業:インターテック・サーティフィケーション株式会社
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