【日台交流】台中市と大分県の交流が示した、物産と文化を海外に伝える新しい選択肢 ~台中で日台の地方物産交流、展示にとどまらず食卓から食材と地域文化を発信、茶や農村分野での交流にも可能性を~
Dream News 2026年09月16日 09:30:00
大分県産のゆずこしょうやシイタケ粉末、抹茶、焼酎を台湾の食材と組み合わせた料理を味わう日台の地方物産交流会が9月1日、台湾中部・台中市の日本料理店「和食望月」で開かれた。
大分側から株式会社ユニコネ・代表取締役チョウガイクン、Ginfu・代表宮野英真が出席したほか、台湾の行政機関[高雄市政府農業局、工業技術研究院(ITRI)中分院、日本台湾商会連合総会など]、農村・産業支援団体、飲食業、民間交流団体の関係者ら48名が参加した。
おまかせ懐石料理の和食望月は、和食の技法を共通言語に両地域の食材を一つの「御品書き」にまとめ、展示会とは異なる形で、現地の食卓から大分の食材と地域文化を伝える試みとなった。
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【大分の味を、台湾の素材とともに料理へ】
食卓で使われた大分県の商品は、株式会社安心味の柚子ふりかけ、株式会社高橋製茶の有機抹茶、旭酒造株式会社の米焼酎「耶馬美人」、ゆずこしょう、シイタケ粉末などである。
ゆずこしょうは刺し身に少量添えて魚介の甘みを引き立て、柚子ふりかけは寿司の香り付けに用いた。シイタケ粉末は台湾の乾物と合わせた土瓶蒸しのほか、台湾の地鶏「桂丁雞」の蒸しご飯や菊花豆腐の汁物にも使い、一つの商品を複数の料理に生かした。
デザートには、大分産の有機抹茶と、台湾原住民族の伝統作物であるアワ(粟、現地語で「小米」)を組み合わせた粟餅を用意。高雄市六亀区産の「橙茶」を添え(農業部茶及び飲料作物改良場が2024年に発表した新しい台湾茶)、日本の抹茶と台湾の穀物・茶文化を同じ食卓に並べた。
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【焼酎に台湾の紅烏龍茶と菊を合わせた創作カクテル】
メイン料理の終盤には、「耶馬美人」に台湾の茶ブランド「路易十四精品茶」の台東産有機紅烏龍茶「東池美人茶」を合わせ、菊の一種「小油菊」と炭酸水で作った氷を添えた一杯を提供した。
台湾茶の甘い余韻や花の香りと、米焼酎の風味との調和を図ったもので、日本の食材をそのまま並べるのではなく、台湾の食材や食事の流れになじませて紹介した。
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【和食の技法で台湾と大分の食材を献立に】
和食望月の大将はかつて日本で修行したことがあり、煮る、焼く、蒸す、和える、だしを取るといった和食の技法で、両地域の食材を一つの献立に構成した。
台湾産の金針菜(ワスレグサ属の花のつぼみ)と刺葱(カラスザンショウ)の実は筑前煮に、台湾固有のシナモンの仲間・土肉桂の葉は魚の葉焼きに使った。
お土産には、旬食 Studio Shunによる赤肉グアバ(紅心芭樂)と台湾紅烏龍茶の琥珀糖が提供され、食卓での体験を持ち帰ってもらうための品でもあった。
主催側の戴家銘(ダイ ジャアミン)社長は、相手の食文化を尊重し、食材の役割や風味のバランスを踏まえる姿勢は、大分の食材を台湾で紹介する際にも通じると述べている。
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【茶や農村分野の交流にも可能性を】
食材の提供では、台湾各地の行政機関や団体が協力した。
高雄市政府農業局は六亀産の山茶(白茶、橙茶)を提供し、地域の茶の紹介を後押しした。花蓮の「洄瀾無毒」グループからは、同地の原住民族の小規模農家が生産した馬告(マーガオ、クスノキ科の香辛料)、刺葱の実、土肉桂の葉、小油菊を取りまとめた。
なお、工業技術研究院(ITRI)中分院はアワを提供し、料理を通じて、原料を育む地域やそれを支える組織の役割も紹介された。
農村支援に携わる睿峯管顧[台湾の企業コンサル会社]などの専門家も参加し、料理にとどまらず、農業コミュニティや地域づくりに関する知見を共有する機会にもなった。
日台双方の交流を通じて、大分県内にも茶の産地(杵築、臼杵など)があると分かり、企画側の賴建宏(ライ ジェンホン)顧問は、六亀山茶の紹介や臼杵抹茶の活用において、今後、日台で製茶の製法や味わいを学び合う交流が可能になるとみている。
【「展示」から「現地で使い、味わう」発信へ】
今回の交流では、可?影像有限公司からの動画撮影もあり、大分側ではチョウ社長、宮野代表がインタビューを受けた。二人は料理の原材料の提供と参加者同士の対話を通じ、台湾の暮らしに近い場面で大分の食材を紹介した。
大分の関係者にとっては、海外での物産・文化発信を、展示会で「見せる」場から、現地の人々とともに「使い、味わい、地域を知る」場へと広げる事例となった。
企画側は今後、飲食店メニューでの継続的な紹介や、農村・茶分野での日台交流など、関係者の関心に応じた展開の可能性があるとしている。
(写真左から、Heartmindの戴家銘氏、賴建宏氏、Ginfu宮野代表、台湾・工業技術研究院(ITRI)関係者、日本台湾商会連合総会(JTCC)賴本 衛、株式会社ユニコネ社長 張凱勛)
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配信元企業:株式会社ユニコネ
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情報提供元: Dream News