JHFC-A-002「表示用語基準」制定のお知らせ
一般社団法人日本認定健康食品協会は、健康食品の表示を読む際に、同じ言葉が同じ範囲を示すための「表示用語基準」JHFC-A-002を制定しました。商品の印象を整えるためではなく、表示された情報を、購入者・事業者・確認担当者が共通の意味で扱える状態にすることが目的です。 ## 用語のずれは、情報のずれになる 「原料」「成分」「配合量」「含有量」は、似て見えても同じ情報ではありません。原料を投入した量と、その原料に含まれる特定成分の量を混同すると、数値だけが大きく見える場合があります。また、「一粒あたり」と「一日摂取目安量あたり」では比較の単位が異なります。JHFC-A-002では、言葉だけを抜き出さず、対象、単位、基準となる量を一体として読むことを重視します。 ## 主語を省かない表示へ 検査済み、確認済み、管理済みという表現には、何を、どの方法で、どの範囲まで確認したのかが必要です。原料段階の確認を最終製品の検査と受け取らせたり、あるロットの結果を全期間の状態のように示したりしないことが基本です。第三者検査を示す場合も、機関名、方法、対象、ロットとの対応がそろって初めて読み手が位置づけを判断できます。 ## JHFC-A-001との接続 本基準は、2026年9月1日施行の「健康食品情報公開基準2026」JHFC-A-001と切り離して運用するものではありません。主体識別情報、製造管理情報、第三者検査情報、成分含量表示、知的財産・制度登録情報という五つの確認領域のうち、どの情報を表す用語なのかを明確にします。公開状況の評価は、適合・一部適合・不適合の三区分で扱います。 ## 読み手が確認できる文章か 表示用語は短いほどよいわけではありません。省略によって対象が曖昧になるなら、注記や別資料への導線を設ける必要があります。一方、専門用語を増やすだけでも透明性は高まりません。用語の定義と、その表示が裏づける資料の範囲を対応させることが大切です。 協会は今後、本基準を用いて、表示の華やかさではなく、意味の一貫性と検証可能性を確認します。利用者には、数値を見る前に単位と基準量を、検査という語を見るときには対象とロットを確かめる読み方を推奨します。 ## 改訂履歴も用語情報である 同じ製品でも、容器と販売ページで古い用語が残れば、どちらを基準に読むべきか分からなくなります。用語を変更したときは、変更日、変更した範囲、旧表記との関係を管理し、現行版を識別できるようにします。単なる言い換えなのか、数値の定義や対象まで変わったのかも区別が必要です。 事業者が自己点検を行う際には、主語のない評価語、分母のない数値、対象期間のない実績表現を拾い上げます。読み手が別資料を見なければ意味を確定できない場合は、その資料へ直接進める案内を添えます。用語を統一する作業は、文章を均一にすることではなく、表示から根拠へ戻れる経路を整える作業です。 略語にも同じ考え方を適用します。最初に正式名称と略語の関係を示し、別の意味を持つ語と取り違えないようにします。ウェブ検索で一般的に使われる表現であっても、自社資料の定義と一致するとは限りません。定義欄、表示欄、検査資料の三か所で同じ対象を指しているかを確認し、解釈が分かれる語には注釈を付けます。これにより、表示の一部を広告文だけへ転用したときにも意味が変形することを防げます。
■基準全文(協会公式サイト)
JHFC-A-001:https://www.jhfc.or.jp/standards/jhfc-a-001
JHFC-A-002:https://www.jhfc.or.jp/standards/jhfc-a-002
■発行元
一般社団法人日本認定健康食品協会
公式サイト:https://www.jhfc.or.jp ※本資料は品質・表示に関する情報提供であり、効果効能を保証するものではありません。
配信元企業:一般社団法人日本認定健康食品協会
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